高齢者医療と家族の決断 | 訪問看護で叶える自分らしい生き方

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おうちで介護が必要になった方への情報をお届けしています。

自分らしく生きるために、選ぶことは大切であると伝え続けていますが、


わからないことや知らないことを選んでくださいと言われても

どうしたらいいのかわからず、悩んでしまいます。


それが、医師から医療的なことを言われたら、なおさらです。




高齢者の医療選択に伴う複雑な決断に直面している奥様のお話です。


90歳の男性が寝たきりになり、食欲がなく、水分のみの点滴を受けています。

医師から奥様に、「栄養を摂るために、胃瘻か高カロリーを入れる点滴を考えてください」との提案がありました。

しかし、奥様は戸惑い、ご相談がありました。


胃瘻とは、お腹に穴を開けて栄養剤を注入する手術であり、一日3回、朝昼晩に行います。

この栄養剤は医療保険が適応されるものと、実費になるものがあり、実費のものは月約50000円かかります。

高カロリーの点滴は、中心静脈にカテーテルを入れ24時間点滴を行います。

どちらも一度始めると中断が難しく、食欲がなくてもカロリー摂取が可能です。


栄養の不足は健康に直結し、元気を奪います。

体重の減少や死に向かっていく不安は、多くの人が共感する感情です。

食事と健康は深い関わりがあり、

栄養の摂取が難しい状況は身体と心に影響を与えます。


だから、奥様は決断に悩み、罪悪感を感じています。


医師から提案にもかかわらず、十分な説明がなされず、

患者と家族にとっての重大な選択に関わる情報提供が不十分であったため

私は医師に質問し、奥様の理解を深める手助けをしました。


このような医療選択には患者と家族の意思決定が不可欠です。


奥様がどのような選択をするべきか考える際には、

患者との関わりや信念、生き生きとしていた瞬間、

そして奥様が同じ立場になった際の希望などを考慮する必要があります。

また、息子さんたちの意見も重要な材料です。


医師からの提案や説明が不十分であれば、患者と家族は不安や疑問を抱えることになります。

インフォームドコンセントが欠けると、

患者の選択肢が狭まり、納得のいく決断が難しくなります。

医療従事者にとっては日常的なケースかもしれませんが、

患者と家族にとっては大きな出来事であり、生活に関わる重要な意思決定です。


このような事例を通じて、

医療提供者は患者の立場に立ち、より情報提供と共感を重視する必要があります。

患者と家族が尊重され、理解得られる医療が増え、信頼関係が築かれることを望みます。








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読んでくださって ありがとうございます。

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