来年に活かすために、マイルCSを振り返ってみます。
まあ、個人的な覚え書きみたいなもので、細かいことはスルーしてください(・・。)ゞ
マイルCS(牡馬と牝馬の混合GⅠレース)過去10年の勝ち馬はこうです。
2011年 エイシンアポロン (牡4歳)
2010年 エーシンフォワード (牡5歳)
2009年 カンパニー (牡8歳)
2008年 ブルーメンブラット (牝5歳)
2007年 ダイワメジャー (牡6歳)
2006年 ダイワメジャー (牡5歳)
2005年 ハットトリック (牡4歳)
2004年 デュランダル (牡5歳)
2003年 デュランダル (牡4歳)
このように牝馬が勝ったのはこの10年で2008年のブルーメンブラットだけです。
牡馬の4歳5歳が圧倒的に多いということがわかります。
(今年2012年の勝ち馬サダムパテックも4歳牡馬)
では牝馬は勝てないレースなのでしょうか?過去10年牝馬の好成績記録はこうなります。
2011年 サプレザ 3着 (牝6歳)
(参考 マルセリーナ 6着 (牝3歳))
2010年 サプレザ 4着 (牝5歳)
2009年 サプレザ 3着 (牝4歳)
2008年 ブルーメンブラット 1着 (牝5歳)
2007年 好成績なし。8着までが牡馬。
2006年 ダンスインザムード 2着 (牝5歳)
2005年 ラインクラフト 3着 (牝3歳)
ダンスインザムード 4着 (牝4歳)
2004年 ダンスインザムード 2着 (牝3歳)
2003年 ファインモーション 2着 (牝4歳)
牝馬でもいい成績です。牝馬が勝てないレースではなさそうです。
ここに参戦する牝馬の絶対数が少ないわけですから、狙いとしては逆にいいくらいなのかもしれません。
普通、女王への道を歩む牝馬は、3歳ならば秋華賞(牝馬限定2000m)のあとにエリザベス女王杯(牝馬限定2200m)を目指します。ジェンティルドンナのようにジャパンCを選ぶ馬もいますけれどね(笑)。4歳以上の古牝馬でも府中牝馬S(牝馬限定1800m)のあとには、やはりエリザベス女王杯(牝馬限定2200m)を選ぶものです。そこを敢えてマイルCS(牡牝混合1600m)を選ぶということは、【マイルへの距離適性があるか】ということと、【牡馬にひるまず集中して走れるか】を考えるべきだと思います。
≪マイルCS好成績牝馬のローテーション≫
(サプレザは外国からの参戦なので参考外とします)
(※ 以下の「混合」は馬の性別限定がないという意味で使っています)
<2008年 ブルーメンブラット 1着>
前走 [府中牝馬S] 1800m 1着
5前 [阪神C]混合 1400m 3着
6前 [オーロC]混合 1400m 1着
このとき5歳ですから多くのレースを経験していますが、2000m以上のレースではあまりふるわずマイル適性がピッタリで、牡馬相手でもしっかり成績を残しています。当時4番人気でしたが、こう見てみると勝ったのも頷けます。
<2006年 ダンスインザムード 2着>
前走 [天皇賞(秋)]混合 2000m 6着
2前 [毎日王冠]混合 1800m 2着
3歳時にオークスの2400m(4着)以来、最長でも2000mのレースで活躍してきました。マイル適性は大。牡馬相手でも全く問題ありませんでした。当時3番人気。
<2005年 ラインクラフト 3着>
前走 [秋華賞] 2000m 2着
3前 [NHKマイルC]混合 1600m 1着
4前 [桜花賞] 1600m 1着
使ったレースが最長でも2000mでマイル適性大。牡馬相手も問題なかったことがわかります。当時2番人気。
<2004年 ダンスインザムード 2着>
前走 [天皇賞(秋)]混合 2000m 2着
2前 [秋華賞] 2000m 4着
4前 [オークス] 2400m 4着
5前 [桜花賞] 1600m 1着
新馬から1600m、1600m、1800mと1着を続けて桜花賞で4連勝した馬ですから、距離適性は確実にマイルです。前走に天皇賞を挟んで牡馬も問題なくなっています。当時4番人気
<2003年 ファインモーション 2着>
前走 [毎日王冠]混合 1800m 7着
2前 [クイーンS] 1800m 2着
3前(8か月前3歳) [有馬記念]混合 2500m 5着
4前 [エリザベス女王杯] 2200m 1着
6前 [秋華賞] 2000m 1着
武豊に「怪物や」と言わしめた馬でエリザベス女王杯まで2000m以上のレースで6連勝。この4歳時は外国産馬の出走枠に漏れたことと獲得賞金不足のために天皇賞(秋)とエリザベス女王杯を断念してマイルCSに臨んだわけです。さて、こうなると難しい。いくら怪物でも初の1600mでは距離適性があるのか?という疑問。毎日王冠でも道中折り合いを欠いて7着と沈んでいます。それまで9レース連続で1番人気だった怪物も、このマイルCSで初めて2番人気になりました。まあそれでもこのような傑出した馬はやるときはやるもので、負けはしたものの3/4馬身差の2着。勝ったデュランダルが1枚上だったのでしょう。牡馬相手は問題ありませんでした。デビューから3連続で混合で勝っていますし、有馬記念や毎日王冠を経験し抵抗はなかったと思います。
前置きが長くなりましたが、ここまでが過去データ。
今年のマイルCSは三頭の牝馬が参戦しました。
★ドナウブルー(牝4歳)・・・結果3着0.1秒差 上3F34.1秒
前走 [府中牝馬S] 1800m 3着
2前 [関屋記念]混合 1600m 1着
3前 [安田記念]混合 1600m 10着
4前 [ヴィクトリアマイル] 1600m 2着
使ったレースは1400m~1800mで、マイル戦はピッタリ。2走前と3走前に牡馬相手に走っているので牝馬限定でない点もクリアしています。
★アイムユアーズ(牝3歳) ・・・結果10着0.7秒差 上3F34.3秒
前走 [秋華賞] 2000m 6着
2前 [クイーンS] 1800m 1着
3前 [オークス] 2400m 4着
デビューから3連続で1200mの短距離を使ってきた馬。秋華賞以前は、オークスを除き3着以内を守ってきました。適性距離は幅広いのでしょうが、ここまでの感じだとマイルが一番適している気がします。問題は、2歳時の8月に函館2歳Sで牡馬相手に走って以来、1年以上、7レース連続で牝馬限定戦ばかり走ってきたことです。しかもだいたいいつも同じようなメンバーの中で。
★マルセリーナ(牝4歳) ・・・結果11着0.8秒差 上3F34.0秒
前走 [府中牝馬S] 1800m 5着
2前 [安田記念]混合 1600m 17着
3前 [ヴィクトリアマイル] 1600m 3着
4前 [阪神牝馬S] 1400m 2着
5前 [阪神C]混合 1400m 4着
6前 [マイルCS]混合 1600m 6着
昨年に同レースを使っている強みがあります。安田記念は惨敗でしたが、3歳時には桜花賞(1600m)で1着の経験もあります。マイル適性は大です。牡馬相手も特に問題ないように見えます。
さて、この3頭を比較すると、アイムユアーズは牡馬相手が心配だという弱みがあったことになりますから10着の結果を受け止められます。
ではマルセリーナとドナウブルーの違いは・・・?
はっきりいってよくわかりません(爆)(なーんやそれ!という声が聞こえてきそうです)
強いて言えば、マルセリーナは3歳の1月にシンザン記念(京都1600m)で一度だけドナウブルーに先着しているのですが、それ以来、この2頭はビクトリアマイル、安田記念、府中牝馬Sと三度相対している中で、三度ともドナウブルーの方が先着しています。マルセリーナの方が早熟だった。ドナウブルーの方が最近の調子が上だったということでしょうか。
牝馬は、よく、いちど調子を落とすと調子を取り戻すまでに時間がかかる、と言われます。
着順だけを比べると、ドナウブルーの近3走が10着→1着→3着なのに対して、マルセリーナは3着→17着→5着ですから、ぱっと見の印象でもドナウブルーの方が上り調子に見えます。
でも、2頭の決定的な違いはその脚質にあります。マルセリーナのレースはほとんどが後ろで脚を溜める【差し】【追込】の脚質。一方ドナウブルーはほとんどが2~3番手の好位から運ぶ【先行】の脚質です。近代競馬は先行有利と言われます。末脚の決定力が同じくらいだとすると、やはりドナウブルーの方に軍配が上がることになります。今回の上がり3Fを比べると、マルセリーナは34.0秒という最速の上がりを見せています。これは2着だった牡馬グランプリボスと同じ最速タイなのですから素晴らしい末脚を披露してくれたわけですが、一方のドナウブルーも負けじと34.1秒で、これは勝ち馬の牡馬サダムパテックと同じ上がりタイムなのです。マルセリーナは位置取りが後ろすぎました。最速上がりでもあまりに後方からでは間に合わないということです。もし後方待機がマルセリーナ陣営にとって不本意ならば、こういうレースしかできなくなっているということで、大きな不利が露見したことになります。
結論
★ 4・5歳の牡馬が中心
★ 参戦する牝馬は少ない割に成績がよいので狙ってよし
★ 牝馬でも3歳よりは4歳以降が有力っぽい
★ 牝馬はマイル適性だけじゃなく牡馬適性の裏付けも必要
★ 牝馬で迷ったら調子が上の方を選べ
最初にも書きましたが、あくまでも私見の覚え書です。これだけで勝ち馬を当てられれば楽でしょうが、そうはいかないのが競馬。
・京都競馬場というコースの特殊性は?
・騎手は?
・血統は?
・調教は?
これらのファクターを加えて考えると、もうごちゃごちゃしてわけがわからなくなります。
「私は騎手で選ぶ」という人もいれば、「血統が一番重要」という人もいるでしょう。結構、複雑に考えない方がうまくいったりするものです。
今回はマイルCSを過去データから見てちょっとこんなことを思ったよ、ということで。