【DTMクラシック】フンメル/ロンド・ファンタジア ホ長調,Op.19 | クラシック音楽とお散歩写真のブログ

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Birthday Anniversary(14.November, 1778) J.N.Hummel

 

Programming Music / Johann Nepomuk Hummel
Rondo Fantasie in E,Op.19(Sequenced Music)


ピアニストとしても作曲家としても評価されて、ベートーヴェンのライヴァルとなっていたフンメルは、ハイドンの推薦でエステルハージ家の楽士長として1803年に雇われてますが、ここでは雑用やオーケストラの管理、ハイドンの楽譜の管理と整理などに追われていて、満足できる仕事ではありませんでした。
息抜きなのか、自由な音楽への欲求なのか、よくウィーンに出ては音楽会を開催したりしています。

 

この時期はピアノ曲よりもオーケストラ作品やミサ曲などの宗教音楽、バレエ音楽などが大量に書かれた時期ですが、長大なピアノの為の幻想曲Op.18はこの時期の代表作であり、このOp.19もそんな最中に書かれたものです。

 

1806年に書かれたこの曲はファンタジー風ロンドというタイトルがつけられてますが、幻想曲とロンド、という方がしっくりくると思われます。

 

楽曲はゆっくりしたテンポの前半部とテンポの速い軽快な後半部に別れていて、前半部は序奏という位置付けではなく独立した即興曲的なファンタジーです。

 

後半のロンドは重奏と和音、三連符が交差する忙しい曲で、聴いた印象よりも難曲です。ホ長調という#が4つの基調の上に転調を繰り返して10本の指を駆使して和音の強奏を展開していきますので、暗譜が大変そうです。

 

打ち込みでもオーケストラ作品よりかなり大変でシャープ、フラット、ナチュラル、ダブルシャープが大量に付与されているので、譜面を追いかけるだけでも大変です。

 

全体を通して軽い楽曲の印象を持たれるかもしれませんが実際はかなりの難曲で、フンメルのピアノ技量が計り知れます。ということもあり、録音は少ないです。

 

それでもNAXOSから乾まどかさんをはじめ、複数の演奏で聴けるので嬉しい限りです。
 

 

もう一つだけ紹介

 

※制作はフリーのMuseScore4で、音源はGARRITAN PERSONAL ORCHESTRA 5のgrand pianoを使用しています。

 

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