山王宮の神猿があまりにも可愛いくて、浅間神社や山王宮を訪ねるうち、
関心は庚申塔にも及んで近隣の庚申塔を訪ね歩き、
そしたら、白岡で赤い庚申塔に出会い、またまた血迷ってしまったじゃないのー
まず
赤い庚申塔は赤石じゃなくてベンガラ塗りと判明
古くから日本の暮らしに根付いている素材で、土の成分である酸化鉄は、防腐、防虫
環境に優しい古色の赤でした
日本の神社、仏閣の、私達に馴染みある色です
(インド、ベンガル地方からという事らしい)
この展開で、山王宮、庚申塔についても、さっくり調べてみました
庚申塔
中国古来の道教に由来する庚申信仰に基づいて建てられた石碑、石塔
江戸時代に庶民の間で盛んになっていったそうです(平安時代の貴族の間で庚申信仰が行われていた)
庚申待ちという信仰の供養塔として造立され
病魔退散、家内安全や五穀豊穣、長寿を願い、夜通し酒宴が行われ祈りを捧げました
庚申とは干支の庚(かのえ)甲(さる)の日を意味し、
この日は人間の体内にいる三尸の虫が
人が寝てる間に抜け出し、天帝にその人の行った悪行を天帝に告げ口に行くといいます
(人の寿命が短くなるのは、天帝の罰だって?)
青面金剛は天帝につげ口に行く三尸を抑えつけてくれると信じられていました
三尸の虫は天帝に忠実なだけなのにねぇ、阻止されるんです
主尊
庚申の神様 青面金剛 (仏教由来)
人間の中にいる三尸を抑えて長寿をもたらす
猿田彦大神 (神道由来)
庚申塔は日本中あちこち見られるけど、先日訪ねた赤い庚申塔はレアな存在感
赤い庚申塔についてネットで検索していたら
ああったーーーー 🤭
千葉県印西市浦部 木下街道の赤い庚申塔は、百庚申として市の指定文化財になっていました
印西市ホームページより
印西市の庚申塔は大きくてベンガラ塗り、ズラーリ並ぶと迫力あります
赤い色でより功徳を得ようと力が入ってますね
他の地方でもぽつりぽつりとベンガラ塗り庚申塔はあるみたいですが、
これだけの庚申塔が並ぶのは他に例を見ない 壮観です
これは行って確かめたくてうずきますねー
(これはまたの機会に訪ねるという事で!)
でもベンガラ塗りの庚申塔は、この辺り(印西市)だけの風習でしょうか?
意外と全国区かも
と
確かめるため
我が家地方の庚申塔を巡ってみます
朝霞市
弁財坂下庚申塔
旧川越街道に並行するように市内を通る二本松通りの交差点
めちゃ狭いと思ったけど、いっぱい並ぶ神々
青面金剛
赤くない
よくよく見たら
実はここ、豊川稲荷の庚申塔でした
罰当たりな事にいつしか鳥居がなくなってましたね どうして?
交差点を見守るお稲荷さん、ごめんね
またお参りします
神狐
経年でお顔がちょっと痛い
溝沼5丁目の庚申塔
さっきの弁財坂下から本町へ、カーブで上りに差し掛かる辺り(二本松通り)
さこれから上るぞと草鞋の紐を締め直して
そして、坂を上りきり、二本松通りのランドマーク、昔は丘の上だった?
ここは朝霞市指定史跡になってます
黒目川近く、流れに沿った通り
溝沼7丁目の庚申塔は大きな屋敷の一角
お
左の庚申塔
これも仄かに赤みの残ってる気がします…
ベンガラ塗りだった?
かも
この支柱と屋根 オモロィ
nice です
これはこの先も期待できます
さ
朝霞霊園の庚申塔
これは絶対赤かったでしょう!と確信
通りに面してブロック塀をくり抜いて祠があります
今は手を合わせる人も少なく、忘れさられてしまいそうな小さな祠
ジュースが供えられていました
産業用の大型トラックが行き交い
ここから荒川への道が別れます
浜崎の庚申塔
赤くないけど
複数の道が交差する複雑な侵入経路
昔のまんまの五叉路
よく取り締まりが行われて、私も捕まって罰金を
ここから先
新河岸川河岸段丘に沿って橋を渡ります
まだきれいな石塔です
軽ーく巡って、ゾクゾク出てくる、ベンガラ庚申塔
まだまだ探せばありそうな高い確率です
疫病撤退の強い思いが込められて
道の要所に立つ庚申塔
素朴な信仰心と昔の暮らしが垣間見えました