大阪からは続けて神戸へ。

神戸では、米国オプトメトリストの資格を持つ
北村先生の検査を受けた。


通常の視力検査をまず行った。
最近、「黒板が見えにくい」と言っていたけど、
夏休みにここを受診すると決めていたから待っていた。
やっぱり、少し近視が進んでいた。
ただ、それだけでは眼鏡が必要という程では無かった。


そして、視覚機能の検査。
ある記号を見て、それと同じものを探したり、
この途切れてる線をつないだらどんな図形になるかを
当てたり…。
横で見ていると、それらは割と正確にできたようだ。

ランダムに飛んでいる数字が何列にも配列されたのを
縦に…そして横に、行や列をたどって読んでいくテスト。
これはしどろもどろで、途中で行がわからなくなり
何度も繰り返して読んだり、行ごと飛ばしたり…
結局このテストは時間がかかりすぎ最後まで
終わらせることができなかった。
目の動かし方に問題があるとのことだった。
本人も、文字が重なり合って気持ち悪いんだと
先生に説明した。


そこで、ティント(薄く色のついた透明の)シートを
上にかけて見え方に違いがあるかのチェック。
何十種類もの色の中からいくつかをピックアップして比較。
結果、何度いろんな色を挿んで聞いてみても、
【紫】
が彼にとって一番クリアに見える色なんだと判明!!

試しに、さっきの数字のテストに紫のシートをかけて
同じように試してみた。
すると…私は目の前で起こっていることに
【鳥肌!!!!】
なんと息子がスラスラと数字を読み上げている。
同じところを読むミスは1行だけ。
短い時間で全部済ませることができた。

これには本当にびっくり…

感激した私は、近視のこともあるし、
眼鏡を作ることを決意。

紫色のレンズのサンプルをいくつか出して頂き、
息子が実際に目にあてて好きな色調を選んだ。

そのレンズを何気なく自分の目に当ててみて…
「先生、このレンズは度が入ってるんですか?」
と思わず聞いた。
だって、文字がものすごくクッキリ見えるし、
白地のギラギラ感が軽減されて目が疲れない感じ。
それを私も体感したから。
でも先生は「いえ、度の無いサンプルレンズです」と。
「もしかするとお母さんからの遺伝的要素も
あるのかも知れませんね…」と。


私自身、PC画面やノートなどの白地が
とっても眩しくて目を細めることが多い。
外の眩しさにも弱い方だ。
数字も、特に小さな文字で細かく書かれていると
重なったように見えたり、ブレて見えたりして
ぎゅっと強いまばたきをしてから見直すことが多い。
結果的に、どんなに注意していても、
数字自体を間違えて書いたり前後を入れ替えたり
というミスが絶えない。



息子は紫の眼鏡を手に入れご満悦ラブラブ!
周りの子にからかわれたりするかなぁと
心配したけど、まあ普通に普通の子が普通の眼鏡を
かけ始めたのと同じ程度の「わぁ、眼鏡買ったの?」
っていう騒ぎが1日あっただけだったみたい。
本にかぶせて使う紫のクリアシートは
学校ではあんまり使いたがらないけど…


効果の程は…
そりゃ今まで漢字を全然覚えてこられなかったんだから
急に文字がよく読めるように…ということは無いけど、
目が疲れることは減ったみたい。
これからボチボチ、文字学習の容易さにも
つながっていってくれればいいなぁ…。


ちなみに色つき眼鏡は、通常レンズより4000円高いだけです。
思ったよりは高くなくて、ホッニコチャン!?
夏休みのことを9月が終わりそうな今頃書いてる…
なんとも時間を見つけるのが難しい今日このごろ。


大阪では、「子どもの学習研究所」に行ってきた。
以前、このブログでも紹介した本
「1分間集中力トレーニング」の著者が主宰する塾。
学習障害に限らず、集中力に課題のある子供たちが
集まっている塾だ。

福岡で「包み込むような」先生たちに教えて頂き…
「自分の興味の範囲で」「楽しい」学習を経験した息子。

「今度はどんな学校かな~はあと
って、わくわくしながら福岡と同じ感覚で大阪入り。

実際に授業が始まると、意外な厳しさに私もびっくり。
息子は驚く暇も無く、必死でついていく…という感じ。


「点を25個打って」
「点の横に1から順番に数字を書いて」
「偶数の点を順番に線でつないで」・・・

「聞こえてきた数字を順番通りに書いて」
「聞こえてきた数字の1つ上を書いて」
「聞こえてきた数字の5つ上を書いて」・・・

「聞こえてきた言葉をひらがなでそのまま書いて」
「聞こえてきた言葉のうち、【か】だけは除いて書いて」
「今から言う言葉に続けて、しりとりを作って」
「今から言う言葉の反対言葉を書いて」・・・

他にもいろいろなパターンが。

次々と、テンポよく、1分~3分おきくらいに
指示が変わる。
必死で集中して聞いていないと何をしているか
分からなくなるから、普段から通っている子達は
体中が耳かのように神経を研ぎ澄まして聞いている。

息子は、「鉛筆もって」「赤ペンもって」などの
指示の段階から「ほら、聞いてない!今は鉛筆を
持つんやで!はようしぃ!」と急かされる。
言われるがままに反論するでもなく従う。

できない部分も多かったけど…
他の子の休憩時間を使って何とかクリア。
緊張していた顔は、休憩で軽食を食べる頃には
ほころび、周りの子と楽しく過ごせた。


今度は実力に合わせ2グループに分かれて
計算のトレーニング。
大きなプリント課題が次々に出る。
内容的には1~2年生くらい、問題数は1枚10問以内くらい。

いつものように姿勢がぐにゃっとなり一気に
「え~、プリント??いやだ~」という態度が見え見え。
でもひとまず取り組み始める。
ゆっくりと空を見ながら頭で暗算していたら…
「遅い!計算は3秒考えてもわからんかったら
すぐに別の方法を試さなアカン!」と先生。
「暗算でけへんかったらプリント折って裏で筆算!
それが嫌なら5の指だして折って数える!
とにかく3秒以上考えこんだら絶対にアカン!」
「ほら~、すぐできたやん、わかったやん、
すごいやん!!」
指示、叱る、褒める、が【絶妙】。


そして、最後は「社会」。
家族の協力で集めた野菜などの包装パッケージを
原産地名ごとに日本地図に貼り付けていく。
息子は飛び入りだったのでパッケージは無かったけど、
自分の知っている各地域の名産を思い出しながら書いた。
目は生き生き。とっても楽しそう!


息子はすご~く疲れたようだった。
でも、「ああいう塾どう思う?広島にあったら行きたい?」
と聞いたら、「うん!」と即答した。
自分があれだけのことができたというのが嬉しかったらしい。
その時の課題はきれいに丸めて広島に持ち帰り、
家族に自慢して見せた。

宿題のプリントは大っきらいなのに…
私が時間を切って急かすとパニックを起こして
手をつけられなくなるのに…
上嶋先生マジック。
どうしてあんなにテンポよく子供をコントロールできるの?


学校で既に大量の文字情報にさらされて
疲労困憊で帰ってくる息子。
その息子にさらに家庭で上嶋先生のような教え方をして
気力がもつかどうかは「う~ん」という感じだけれど、
続ければ集中力が付くのは間違いないな、と
他の子たちを見て思った。

この前半の集中力トレーニングは、学校の通常の学習に
取り入れてもらえたらいいなぁと思った。
こういう塾に、週に1度でも2度でも通えたら、
学校の授業にも集中して取り組めるようになって
良い循環が始まるんじゃないかな…とも思う。


先生からの心強い言葉。
「この子は算数はヤレば伸びるよ!理解できる子や。
ただ、ある数字の次の数字は何か、これが基本なのに
ぱっと瞬時に判断できるほど頭に入ってない。
ひとまずそれを完璧に覚えこませてやって。」

「広島でも教え方を知りたいって先生方を
集められたら、出張で教えに行くよ!」


このご縁も、大切にしたい!
夏休みに引き続き、ものすごく忙しい日々に追われ…
またもやブログ放置…ごめんなさい。

えっと、もう2週間以上前の話になっちゃいましたが、
福岡まで。行ってまいりました。
息子と二人旅。
おかあちゃんは人生初の自分の運転で県外。
息子は地図や高速道路図を印刷したものを見つつ
私のために寝ずにナビしてくれた。


福岡では、ディスレクシアを中心としたLD児や
アスペルガー、ADHDの子などを受け入れる
フリースクールに2日間、体験入学した。
その代表者も、ディスレクシア児のお母さんだ。


何より子供の興味を大事に考えてくれる授業が印象的。
そして子供たちの笑顔が印象的。
最終的には2年くらいで、
LD教育に長けているイギリスやアメリカの私立学校の
LDセンターに留学すること、
もしくは
もとの公立学校に復学すること、
を目標にしているとのこと。
同じLDを持っている子供でも、日本での支援と
英米で受けられる支援にこんなにも差があるのかと…、
その学校を始めようという思いに至った代表の気持ちが
よ~く理解できる。



実は、このブログを通して知り合いになった
そのフリースクールにお子さんを通わせている方と
一緒に時間を過ごすことができた。

首都圏から、わざわざお母さんとお子さんの2人だけで
引っ越してきてまで、その学校に入学された方とも
お話することができた。


お話を聞いていると、
みなさん辛くて思い悩んだ日々があったんだなぁって。
「そうそう、うちも!」ということばかり。
経験したことのある人しか分からない、
いろんな、やりきれない思い。


日本でも適切な支援が受けられる体制が整えば…
というのは、お母さんたちに共通した思いだ。
名前ばかりの特別支援教育ではなく、
本当に「困っている子」のための支援教育を望む。
担任や周りの子のための支援ではなく。
本当に対象児自身が本来の力を発揮できるように
必要な支援を当たり前に受けられるようになることを。


そのために、民間のスクールに助けを求めるしかない現状。
海外に可能性を見るしかない、この現状。
どうやったら変えていけるんだろうか。
もどかしい…


息子は、この学校や、そこでできた友達を
すごーく気に入ったようだ。
多分、いろんな意味でリズムとかテンポが合うのだろう。
福岡のその学校が広島にもあったら、
今の学校とその学校と、半分半分で行きたいよ~
という無理難題を言っているが…気持ちはわかる。

スクールは無理でも、こういったことに特化した
塾のような場所を作ることができたら…という思いが
一層強くなった。


夏休みリポートはまだまだ続く。