日本人は宗教を持っていないとよく言われますよね。

確かに特定の「神」を信仰している人は少ないだろう

けど、自然の中のいろんなものに神が宿っていると

いうような古くからの多神教的宗教観や道徳観は日本

人の根底に流れている。いや、流れていた・・・と

いった方がいいかな。最近の凶悪犯罪の急増には、

こうした感覚の欠落がその背景にあるように思えて

ならない。

戦前からの「国家神道」に対する反動からか、どうも

宗教はうさんくさい!というイメージが先に立って

しまう。

「神様」はいると信じていますか?と聞かれれば、

「信じていない。」と答える人も多いでしょう。

しかし、日本では結婚式は神式あるいは教会で行ない、

子供が生まれると神社に参り、亡くなれば寺院で葬式を

行なう。つまり、日本人は深い宗教観は持っていると

いえるでしょう。生死や生活を脅かす切実な問題に直面

すると、思わず手を合わせたくなるものです。

従って、「神」を信じていないと完全否定することは、

自己欺瞞でしかない。残念ながら、「神」を信じると

いう行為なしに、人は人として生きられない性があるん

ですね。