今週は9/3&9/4と連続で講演して来ました。タイトルは糖尿病患者に
対する脂質管理で、最近注目されているLDL-C/HDL-C比の有効性
などについて話して来ました。
まず、血糖管理ですが、最近のNEJMに掲載されたACCORDと
ADVANCE Trialをみると、急激にstrictな血糖コントロールをすると
心血管死亡率が増加してしまう可能性を示唆するものでした。
相対的な低血糖が細胞機能に悪影響を及ぼすのか?あるいは交感
神経活性が亢進して血管に虚血をもたらすのか?詳細はわかりま
せんが、網膜症同様に高血糖を急激に下げることは大血管にも良く
ないようです。ダイエットと同様にゆっくりやらないといけないという事
なのでしょう。
一方、脂質管理ですが、今年のLANCETに掲載されたメタ解析をみると、
LDL-Cを30~40程度下げるだけで心血管イベント&死亡率が低減でき
ることが証明されています。従って、DM患者の心血管事故を予防するに
はまず、スタチンでLDL-Cを下げ、血管を安定化させた上で、ゆっくりと
血糖を下げていけばいいと結論づけました。
メタボではHDL-Cが低くなりやすいので、LDL-C/HDL-C比で評価する
方がいいかもしれません。
LDL-C/HDL-C<1.5を達成するとプラークは退縮できるようですが、
まずはLDL-C/HDL-C<2.0を治療管理目標としたいですね。