例えば、夜明け前に目を瞑ると、すぐに流れ出す恋の歌とか、まぶたの裏に鮮明に描き出される端正な顔。


(……ゆっくりと)


友達と遊んでいる時でも、私のそばを離れることのない、見えないヴェール。それを見ようと、無意識に目を凝らすとき、胸の辺りをすり抜けていく、なんともいえない感覚。


(……落ちてゆく)


学校にいる間中、電源を切っているケータイ。それに灯りをともしてメールの確認をする時の、心臓に悪そうな緊張感。


(……何に?)


全て、あなたを抱きしめたいほど、どうしようもない気持ちを私が持っている証。



(ゆっくりと、わたしはこいにおちてゆく)



2006.1.14   

Thank you for the title→Jazz Bug



小説っていうよりは詩っぽいかも。