生徒ちゃんの卒業
生徒ちゃんが1人、レッスンを卒業しました。お姉ちゃんがレッスンする様子をみて、自分もやりたいとレッスンを始めてくれた子でした。宿題やってない!宿題どの曲だっけ?こんな言葉が毎回飛び交うお姉ちゃんたちでしたが、この子だけは違いました。家族が誰も知らないうちに宿題にしていた曲を練習していました。もっと上手に弾きたい!そんな内なる気持ちを持ちながらも、お姉ちゃんや学校の他の子を見て劣等感をかかえ、自信なさげにゆっくりゆっくり弾いていたような子でした。でも音楽が大好きで、お姉ちゃんのピアノを録音したものや、自分で録音した音源、「先生、これ弾いて」と私が弾いたものを録音した音源。いつも楽しそうに鳴らしていました。レッスン日は他の習い事と重なっていたので、晩ごはんが途中だったり、食べないままレッスンをすることも少なくありませんでした。体を動かして疲れているので、コックリコックリしながらレッスンする日もありました。その子なりに頑張ったけれど、時間がたりませんでした。「毎日練習しなくちゃダメよ。昔はすごく怒られながらお母さんいっぱい練習したんだから」とお母さんは言います。「お母さん、ピアノ教えてよ」「忙しいもん。」その言葉に対して私は何も言えませんでした。ある程度小さいうちはおうちでの練習に付き添ってもらうことがとても大切。後日お母様に伝えました。毎日じゃなくてもいい。週に1回だけでもお母さんに見てもらえると思うとこどものモチベーションは大きくUPします。お母さんの子供の習い事への向き合い方がもう少しだけ違ったら。生徒ちゃんはもっともっと上手に弾けるようになっていたんじゃないかな。講師の力不足もあるけれど、残念に思いながらレッスンから帰る日も多々あって。この子がもう少し大きくなって、自分でもっと時間を作れるようになったらまたピアノを習おうと思ってくれるといいなぁと願っています。