(はじめてこのブログをご覧になる方は、第1話 よりお読みください。)
第129話 負けず嫌い
「さて、斉藤さんの盾は・・・何でしょうか?」
浅井は、涼子の頭の回転をトップスピードに
するために、あえて答えが絞りこめないような
質問をした。
「自分を守るもの・・・。検討もつきません。」
「では、斉藤さんは、仕事やプライベートで、
どんな攻撃を受けてますか?心に・・・。」
「心なら、そうですね・・・。誰かに負けた
とき・・・ですかね。そういうときはかなり落ち
込みます。でも、次の日には悔しさをバネに
3倍くらいはりきって仕事してますけど。」
「例えば、今までどんなことがありました?」
「う・・・ん。あ、このキャリアコンサルタントの
仕事を始めて3年くらいしたときに、一年先輩
の男性に、私のカウンセリングのやり方が、
“全然なってないよね”って言われたんです。
しかも、みんなの前で・・・。」
「ほう。」
「すごく腹が立って、それから毎晩遅くまで
勉強して、完璧に理論武装をして、いっぱい
現場もこなして、その先輩が一目置くくらい
になってやろうって、頑張ったんです。」
「ほう。そしたら?」
「それ以来、ずっと施設で、就職者数がNO.1
なんですよ。」
「そりゃあすごいですね。でも、ちょっと興味
深いですね・・・。」
続く・・・・・・