(はじめてこのブログをご覧になる方は、第1話 よりお読みください。)


第114話 自分のせい


翌週、涼子のもとに、一本の電話がかかってきた。
あの青年の母親からだった。
「すみません。以前息子がお世話になってまして・・・。」

「いえいえ、ここしばらく来られなかったみたいですが、
何かありましたか?」

「実は、また息子が引きこもってしまいまして・・・。」

「ええ!? こちらに来られたときは、一緒に就職
活動するって約束してくださったのに・・・。」

「はい。でも、すっかりやる気をなくしたみたいで、
また部屋から出てこなくなったんです。」

「そうですか・・・。」

涼子は彼が引きこもったのは自分のせいかもしれない、
と感じはじめていた。

「それで、今日たまたま口を開いたと思ったら、
そちらと約束してたと言ったので、それでお電話
したんです。本当にすみません。」

母親は悪そうに詫びた。

「いえいえ。できたら、お子さんとお話したい
んですけど・・・。」

ことの真相を知りたかった涼子は、
面談をもちかけた。

「はあ・・・。」

「明後日、ご自宅に伺います。」


続く・・・・・・