(はじめてこのブログをご覧になる方は、第1話 よりお読みください。)


第55話 本題



浅井が興味をしめしたところで、志保子は
次のカードを切った。

志保子:「で、ここからが本題なんですけど・・・」

浅井:「今までのは前フリか・・・」


苦笑いする浅井に対して、
志保子は笑顔でうなづいた。


志保子:「いくら教材を購入して学んでもらって
も、スキルとして身につかないと意味ないです
よね?」

浅井:「教材もそこに一番気を使って作ってる
んだよ。多くの人は、知識を得るだけで満足
してしまうからね。」

志保子:「確かに私もそういうことよくあります。
所長の人間学のメソッドついても、
はじめて聞いたときは半信半疑だった
けど、実際に使ってみて“ほんとに自分って
変われるんだ”って心底わかりました。」

浅井:「ありがとう。でも、ロビンちゃん
みたいにきちんと日常で使ってくれる
人って結構少ないんだよ。
まあ、カウンセラーになりたいような人は、
熱心にやってくれると思うけど。」

志保子:「そうですね。そこで、検定試験を作る
んです。今まで学んだことが、どの程度スキルと
して身についているか、検定試験があれば、
より意欲がわくし、客観的に実力がわかりますよね?」

浅井:「検定試験・・・。なんだかでっかい話になって
きたな・・・。」

浅井は困惑した。自分のメソッドに自信は
あったが、まさか志保子がそんなに大々的な
事業案を考えてくるとは夢にも思わなかったからだ。

浅井は元来欲のない男なのだ・・・。

すると志保子は、浅井の気持ちを察したかの
ようにやさしく言った。



続く・・・・・・