(はじめてこのブログをご覧になる方は、第1話 よりお読みください。)



第52話 アンケート



志保子:「でも、どうやって売れるか売れないか
検討するんですか?」

拓郎:「それはね・・・お客さんに聞くんだ。」

志保子:「???」

拓郎:「あからさまにわからないって顔だな。
いいかい?今あげた商品のアイデアは、
まだカタチだけで中身がないよね。」

志保子:「うん。中身は、所長の人間に関する
知識やノウハウかなって漠然と考えてた。」

拓郎:「売れる知識がすでにあるわけだ。」

志保子:「うん。すごく興味深い話がたくさんあるの。」

拓郎:「でも、売れるかどうかという意味では、お客さんが
知りたいことを売る方が売れるんだよ。」

志保子:「どういうこと?」

拓郎:「お客さんが困っていることや知りたいことを
自分から言ってもらうんだ。これ教えてって。」

志保子:「どうやって?」

拓郎:「アンケートをとればいいのさ。」

志保子:「アンケート???」

拓郎:「やり方を教えるから、所長の許可だけとっておいて。」

志保子:「うん・・・。」


志保子はピンとこなかった。

明日の所長へのプレゼンが刻々と近づいているのに、
こんなやり方でいいのかな、と焦っていた。

しかし、拓郎はあいかわらず余裕だ。

このとき拓郎はしむけはじめていたのだ。

志保子が次の日、所長の度肝を抜く
壮大なプランを語るのを・・・。



続く・・・・・・