(はじめてこのブログをご覧になる方は、第1話 よりお読みください。)
第36話 ヒューマンツールの意味
セミナーが終わり、志保子は愛とセミナールームの
後片付けをしていた。
愛:「どうでした?真実が見えるメガネのセミナー。」
愛はいたずらっぽく言った。
志保子:「カメラの映像は衝撃的でしたね。
客観的にカメラの“今の映像”を見せられて、
自分の主観を通ってない映像っていう目で見ると
“これが真実なんだ”って実感できました。」
愛:「いかに今まで自分が、主観的にしか見てなかったか
がわかったって言う人、結構多いんですよ。」
志保子:「あと、最後に三人一組になっての会話は、
客観視を意識して相手の話を聞くと、自分の主観に
流されないので、より相手の言いたいことを正確に
理解できたような気がします。
あと、聞き手で一生懸命話を聞くと同時に、観察者の
目を持つよう意識すると、自分が主観的になりそうに
なるのがわかったり、相手の表情とか話を冷静に見れ
たりして、落ち着いた大人になった気分でした。」
愛:「なるほど。面白いですね。でも、逆にロビンちゃんは、
相手の話に感情移入してしまうところがいいところ
でもあるので、何でも客観的になってしまったら
人間味が薄れてしまうかも・・・。」
志保子:「そうですね。時と場合に応じて主観と
客観を使い分けるってことですね。」
愛:「そうそう。とっても楽しいことや感動したことが
あったときに、客観的だったら冷めちゃうわ。」
志保子:「客観視はあくまでも道具なんですね?」
愛:「そう。特に仕事とかで使って欲しいツールね。」
志保子は大事なポイントをきちんとおさえている。
愛は、新しい研究員に対して、敬意を払って心の
中で言った。
愛:(さすが、ロビンちゃん!)
続く・・・・・・