(はじめてこのブログをご覧になる方は、第1話
よりお読みください。)
第24話 隣の人
午後1時25分。間もなくセミナーが始まる。
明るいセミナールームでは、21名の参加者が、今か今かと
講師の登場を待っていた。
半分以上が以前なんらかのセミナーを受講した
ことがあるリピーターだ。
志保子は、3人がけのテーブルの真ん中に座り、
少しどきどきしながら待っていた。
志保子はちらりと右に座っている人を見た。
右の人は、オシャレなお姉さんタイプの女性だ。
間違いなく自分より年上だろう。
シックな黒のシャツが彼女をより一層大人っぽく見せている。
見るからに快活そうな女性に、志保子は憧れに似た感情を覚えた。
志保子:(素敵な人・・・)
次に志保子は左の人も見た。
左の人は、同年代だろうか? 若い男性だ。
茶色の長袖Tシャツに、普通のジーンズ。
ずっと腕くみをして、iPODを聞いている。
志保子:(しゃべりにくそう・・・)
そう思って前を向くと、右側の女性がフレンドリーに
話しかけてきた。
桜:「さっき受付にいませんでした? 私、桜と申します。
市内で美容師をしてます。どうぞよろしくお願いします。」
続く・・・