(はじめてこのブログをご覧になる方は、第1話 よりお読みください。)



第23話 午後の怪しいセミナー



オフィスの時計は、午後1時前を指していた。
カウンセリングルームのスタッフたちは、
1時半からのセミナーの準備を終え、それぞれ
待機していた。


志保子と愛は、受付に立ち、受講者を待ちながら

話していた。二人は、すっかり打ち解けていた。



志保子:「午後のセミナーってどんなセミナーなんですか?」


愛:「アーサーさんから聞いてないです?」


志保子:「受けてみればわかるって・・・。」


愛:「ああ、ロビンちゃんも受講生として参加するのね?」


志保子:「はい、絶対ためになるからって・・・。」


愛:「そうだな・・・。どういうセミナーかって言うと、
他ではあまり見られないセミナーかな。」


志保子:「どんな人が参加するんですか?」


愛:「広告や口コミで集まって来た人たちで、
職業は、経営トップから学生さんまで、いろいろな人が

いますよ。」


志保子は、目の前にこのセミナーのチラシが置いてある
のに気がついた。彼女は、そのチラシを手にとってつぶやいた。



志保子:「真実が見えるようになる『メガネ』を
手に入れるセミナー
・・・。」


愛:「怪しいでしょ(笑)? でも、それほんとうの

ことなんですよ(笑)!」



愛は、屈託のない笑顔でクスクスっと笑ったかと思うと、

仕切りなおしをするかのように顔を営業スマイルいっぱい

にして真正面を向いた。



愛:「いらっしゃいませ!お名前を頂戴してもよろしいですか?」


続く・・・