(はじめてこのブログをご覧になる方は、第1話 よりお読みください。)



第22話 選択と決めつけ



松本:「でも、結局、仕事がうまくいかなくて辞めた・・・。

それより、絶対避けては通れない“セールストークの壁”を

超えることがそのとき、もっともするべき最高の防御だった

んですね?」



健治は、笑顔でやさしくうなづいた。

(この若者は心配ない。)


健治:「かもしれませんね。こういうことは正解はないんですけどね。

結果的に正解だったか否かは、自分で判断して自分で反省

しないといけない。そうやって人間って向上していくんでしょうね。」


松本:「そうですね。先生、なんだかつながってきました

僕が前の会社を辞めたこと・・・。今、こうして仕事をせずに

いること・・・。自分のすべきこと・・・。逃げてはいけないこと・・・。」


健治:「いったい何がつながったんです?」


松本:「今まで、上司が僕に価値観を押しつけてきたと

思っていましたが、それは、僕の決めつけだったと思うんです。」


健治:「ほう。どういう?」


松本:「上司は僕のことわかってくれないって。

でも、わかってくれないってシャットダウンしたのは

僕の方で、僕の方こそ上司のことをわかろうとしなかった・・・

だから、上司にシャットダウンされちゃったんだ。」


健治:「なるほど。」


松本:「自分を守ることで精一杯で、周りを見る余裕も、

人のことを考える余裕も、自分を客観的に見る余裕も

なかったんですね。仕事をしてない今の僕もそう・・・。」


松本は、ニートである自分に後ろめたさを感じていたが、

自分が動けないことを過去の仕事でのトラウマのせいだと

思っていた。

しかし、それは、自分が選んで決めつけた解釈なのだと悟った。


健治:「そう思える今の松本さんはすごいですよ!」


松本:「いえ・・・」


松本は照れ笑いをした。時計は、正午を指していた。



健治:「あ、もう時間が来ちゃいましたね。

今日はこの辺りで相談を終えましょう。

あ、そうそう、今日お時間ありますか?

ちょうど今の松本さんにピッタリのセミナーが

あるんです。もしよろしければ、午後の無料

セミナーに参加していってください。」


松本:「はい!」




続く・・・・・・・