(はじめてこのブログをご覧になる方は、第1話 よりお読みください。)


第20話 防御システム



健治:「なぜそのような本を読んでも変わらなかったのかということと、なぜ上司の言葉にシャットダウンしてしまったのかということは、同じ理由だと思うんです。それは・・・・・・あなたの防御システムが働いたからなんです。」


松本:「・・・・・・防御システムですか?」



松本は、しばらく考えてから、ようやく口を開いた。


健治:「防御システムって聞いて、怪しいなって思ってますね?」


やさしい笑顔で健治はそう聞いた。明らかに、怪しいと思っているな、これは。


松本:「え、ええ・・・(苦笑)」


健治:「人間誰しも、何かを守って生きているんです。松本さんもそうじゃないですか?」


松本:「う・・・ん、よくわかんないなあ。特に守るものなんてないし・・・。」


健治:「例えば、自分が頭悪いって人に思われることをひどく恐れている人。そういうタイプの人、周りにいませんか?」


松本:「あ、います。いつも小難しいことばかり言って、ちょっと突っ込むと“お前はバカだな”って言ってくるやつが・・・。」


健治:「そういう人は、ひょっとしたら、自分が昔バカにされた経験があったり、親が教育熱心すぎて、そうなったのかもしれませんね。」


松本:「確かに、そいつは、“俺の両親、ちょっと成績が下がると露骨にいやな顔するんだよ”って言ってました。」


健治:「さっき、自分を守るっていう話をしましたが、そういう人は、外部からの攻撃で、自分を傷つかないようにするために、知識を振りかざすという防御法をとっているのかもしれませんね。実際、私が今まで見てきたそういうタイプの人は、そういう例が多かったです。」


松本:「なるほど。しかし、それって防御になってないですよね?僕から見ても、そいつは頭良くないと思いますもん。」


健治:「そうなんですよ!問題は、自分を守るために無意識にやっていることが、結果的に防御になってないということなんです。」


松本:「う・・・ん、ちょっと難しいですね。」



松本は頭が混乱しているようだ。


健治:「では、松本さんの場合を見てみましょう。」




続く・・・・・・・



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