(はじめてこのブログをご覧になる方は、第1話 よりお読みください。)



第14話 午前10時の相談者



相談ルームの時計は、午前10時を指していた。

そこには、涼子に相談の予約を入れた女性がいた。


桜 美貴。

28才になる彼女は、県内に5店舗ある美容室の1店舗で、

店長として働いているらしい。光沢のある黒いシャツに

ヴィンテージのジーパン。活動的な女性のファッションだ。



予約カードを見ながら、涼子は切り出した。



涼子:「今日は、店長として自信をなくしてるってことですけど、

どうされました?」


桜:「部下が育たないんです。お店の雰囲気も悪いし・・・」



ずっと、大手企業の人材育成の仕事をやってきた

涼子にとって、マネジメントは得意分野の一つだ。



涼子:「部下が育たない・・・。具体的には、誰がどういう風に

育ってないんですか?」


桜:「お店には、スタイリストが私も含めて4人。アシスタントが4人

いるんですけど、他のスタイリストの3人の売り上げが他店の

人と比べて極端に少ないんです。みんなやる気がないように見えるし。」


涼子:「なぜやる気がないように見えるんですか?」




続く・・・



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