少し前の話ですが、仲の良い若い姉妹たちと会話している時にふと尋ねられました。
「今の霊的目標は何?」
自分は、
「イエスに倣って愛とか親切等の特質を身につける事。」
と答えましたが、
「そんな漠然とした目標じゃなくて、もっと具体的なのは~?」
と返されたので、返答に困りました。
彼女たちは、「早くSKEに夫婦で出席したいわー。」 「あたしはウォーウィックに行きたい~。」 「わたし、研究を一件増やしたい。」などと明るい笑顔で語り、最終的には
「兄弟なんだから具体的な目標がないとだめだよー。」
「ベテルか外国、目指さなきゃ!」
とそろってありがたい助言をちょうだいしました。(実際には地元のきつい方言でいわれたんですが。)
人生にとって具体的な目標が有益なのは重々承知しています。彼女たちがそれぞれの目標達成に向けて励んでいる様子は、そばで見ていてキラキラまぶしく感じることさえあります。
しかし、 その目標のほとんどは実際には塔組織が作り出した、実体の無い虚像に過ぎません。
イエスや神から見て、ある信者が組織内でどの立場にあるかということがどんな違いをもたらすでしょうか。補助開拓者は正規開拓者より劣った人たちですか。そもそも本当にすべての信者に平等に、組織の勧める特権に与る機会が開かれていますか?コネや家柄が影響していませんか?選考には実際のところ「世」の基準が関係していませんか?
ある知人の兄弟は、2世ですが子供の頃からとても信仰が強い方でした。真理ゆえに独身を保ってひたすら奉仕の日々、ハルマゲドンが近いからといってつい最近まで生命保険も掛けていなかったような方です。卒業してからずっと祈りのうちにベテル奉仕に申し込み続けてきたようですが、ついに年齢制限をオーバーする日まで一度も招待されることはありませんでした。
理由としてひとつ思い当たるのは、彼が中卒だということです。(本人の、王国を第一にする気持ちが非常に強く、高校に行く時間があれば奉仕したいとの判断でその道を選んだそうです。)彼ほどの生き方をしている人がなぜベテルに招待されないのか、というのがいわば会衆の七不思議のようになっており、何か重大な罪を犯したんじゃないかとの悪い噂までささやかれるほどでした。
彼はいわゆる”良い目標”を立てそれに向かって努力し続けましたが結局捉える事が出来ず、40代後半となった今は警備員として働きながら一開拓者として地方都市で静かに暮らしています。
そうかと思えば最近は、正規のベテル奉仕者を大量解雇して、パートタイマーを急募するような現状。彼はどんな気持ちで今の状況を受け止めているんでしょうか。
実際には大量解雇の理由も、ベテル内での年功序列制度が限界を迎えて、大量の永年勤続者に対する終身保障を回避するためと知ったらどう思うでしょうか。信者のための組織ではなく、組織のための信者なのです。(もちろん決して神のための組織などではありません)
この組織は結局、企業の経営理論を取り入れて、信者同士の出世競争を煽っているだけ。完全に会社です。ブラック企業の最たるものです。特に姉妹たちの場合、限られた立場しか設けられていないため、余計に「開拓者」という身分に固執してしまうのだと思います。
開拓奉仕時間を達成するため、家庭をおざなりにする主婦やろくな食事もとらず体を壊して入院する独身姉妹たちをどれほど見てきたことか。それを神は喜ばれるんでしょうか。
一方で、本来「神の家」であるはずのベテルに平然と住む特権者階級の人々。自分たちを「ベテル家族」なる全く非聖書的な呼び名でカテゴライズして特別視して一般信者を見下す。
はっきり言ってマイコンバリバリだった時代から、全然尊敬していませんでした。(学生時分に見学した時の感想は、「なんて無駄な空間が多い施設だろう」というものです。)
結論としてひとこと言えるのは、「組織の中での立場どうのこうのは、神から見て何の差異も無い。個人の救いには一切無関係。」ということです。
そんなもののためにどれほどの人が自分の人生を掛けてきたことか。
パウロが「くず」と表現したのはまさにそのような立場の事だったのではありませんか?(決して高等教育のことではありません。)
この組織が犯してきた罪は積もり積もって、天に達する勢いです。
いまや「裁きの音信」が世界中でふれ告げられていますから、終わりも近いと思います。