2024年4月16日(火)

CTで足の血栓の造影検査と胆管の内視鏡によるステント挿入手術をこの日受けるにあたり、N主治医より現在の病状について改めて説明を受ける。

やはり癌であることは間違いなく、肺と肝臓、腹膜にも転移しており、抗がん剤と痛み止めが効いてくれば数年は生きられる可能性があるが、何もしなければ1年未満しか持たないとのこと。

 

余命宣告である。

 

普通ならここで現実を受け入れられず頭が真っ白になったのち嗚咽するようなシチュエーションであるが、もともと希死念慮が強かったうえにASDゆえの生きづらさをさんざん味わってきたので、、余命宣告を受けて最初に思ったことは

 

―適応障害と診断されて半年、やっと抑うつの苦しみから解放されて、残り少ない時間に思いっきり好きなことができる。そのあとは若いのにかわいそうと同情されながら死ぬことができる―

 

生きたくても病気や災害、事故などで命を落とした人のことを思えばとんでもなく失礼な話であるが、私は癌のおかげで解放されたのだ。

 

あらゆる病気はその人の潜在的な思考が生み出すことを学んでいたおかげで、なんて律儀な身体なんだろうと、癌を生み出してくれた自分を愛おしく感じることができた。


そして次に浮かんだのが

 

―自分の思考が生み出した癌なのだから、自分の思考を変えることができればこの癌は消える―

 

という根拠のない自信である。

 

マインドチェンジのきっかけを神様が与えてくれのだ。

もはや感謝しかないではないか。

 

 

かくして私の闘病は幕を開けたのである。