入院中、LINEで励まし合っていたがんサバイバー10年目の闘病仲間が天国に召されました。私が万座温泉で3回目の湯治中、まるで自分の最後を悟ったかのようなメッセージが来たその2日後、東京に戻ってすぐに訃報に接し、最初全く信じられませんでしたが、時間の経過とともにそれは確定の情報となり、私は深夜自宅のテーブルで号泣するしかありませんでした。
「サヨナラさえ言わなきゃ お別れからずっと逃げ切れるかな… 僕のナメクジ色の心を現実はメッタ切りにした」
スガシカオさんが癌で余命宣告を受けた友人に宛てた『真夜中の虹』の歌詞が曲とともに頭から離れない。。
12/26、お通夜の時間帯に親族以外も会えることになり、大勢の仲間とともにご遺体と対面しました。
「平日の早い時間帯の夜なのに、この長い行列が彼女の人柄を表してますね⋯」一緒に並んていた同じバンドのベーシストが呟く。全くそのとおりだと思った。
ご遺体と対面する前から正気を保てる自信が全くなく、取り乱したらどうしようとずっと不安でしたが、涙ながらに「ありがとうございました」話しかけることがもう精一杯でした。
これでやっと辛く長かった闘病から解放されたんだ、と思うことで何とか正気を保ちつつ、残された者として、命を最後まで精一杯燃やし切ることを約束し、斎場を後にしました。
