「自分の頭のハエを追え」という教訓がある。
これは、
「人のことをあれこれいう暇があったら、
自分の心配をしなさい」
というような意味で、
恐らく誰もが、似たようなことを、
これまでに人から言われたり、
誰かに言ったりした経験があると思う。
この教訓が気づきのきっかけになって、
自分の行動を反省して、
軌道修正できることも多いだろう。
しかし、その一方で、
この教訓によって、
貴重な才能の芽が摘まれてしまっている。
自分のことはわからないが、
他人のことはよくわかる。
というのも、一つの才能。
その才能が、
「自分の頭のハエも追えないくせに、
人のことをとやかく言うな!」
という一言で、閉ざされてしまう。
これも、均質化の代表的なもの。
もし、この均質化の条件付けがはずれて、
「自分のことはわからないが、他人のことはわかる」
という才能を、もっとのびのびと
互いにシェアできるようになれば、
匿名での中傷や、陰口も減って、
オープンなアドバイスの交換が可能になる。
ただし、
他人からのアドバイスを参考にするかどうかは、
アドバイスされる側に選ぶ権利があることを、
アドバイスする側も、知っておく必要があるのだが。