六然の教え
勝海舟 明治の心
藤井元秀さんの「新聞記者のミニ法話」に、勝海舟が残した"六然の教え"がある。
市場経済に倫理性が失われ、物や情報が氾濫し、逆に人の心は、薄く、貧しくなって行く。 何が本物なのか、見極めることができないのか、しないのか、地に足がつかず右往左往、騒然とした世相である。
「人間の心は、こだわりがち、とらわれがち、かたよりがち、です。日本はいずれ“物で栄えても心で滅ぶ”ことになるでしょう」 かっての、薬師寺、高田好胤管主の言葉だ。
勝海舟の好んだ言葉だという。 「自処超然 処人藹然 無事澄然 有事軒然 得意淡然 失意泰然」 これを“六然”(りくぜん)という。
鎌倉、円覚寺、足立大進管長の解説は、 「自らはこだわりなく。人に対してなごやかに。事なければ心静かに。一旦事あらば高らかに。得意のときはさっぱり。失意のときはやすらかに。」である。
日頃日常の心構えとして肝に銘じてほしい、とおっしゃる。 我々凡人であるからこそ、泰然自若、周囲の情勢に惑わされることなく、自らの生きる上での原則、軸足を持って本物を見極めたい。あせらずに、人生は、短くもあり、長くもあるのだ。
“百年の後に、知己を待つのだ。なにが、わかるものか。昔から、大功の有つた人は、人が知らないよ。久しうして後にわかるのだ。”
これこそ、勝海舟の名言であろうか。
参考図書
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