HSP (ハイリー・センシティブ・パーソン) に関する本がベストセラーになり、自分はHSPではないか、自分の生きづらさはこのせいではないかと、カウンセラーを訪れる方が増えているような気がします。この概念を作り出したのはエレイン・アーロンで、日本語でも読めます。こちらの『ささいなことでもすぐに動揺してしまうあなたへ』と、『ひといちばい敏感な子』があります。
開業しているカウンセラーたちも、様々な記事を書いています。例えばこのような記事もあります。→HSPのカウンセリング
HSPの定義としては例えば「産まれたときから幼少期に渡り説明のつかない体験を繰り返し、HSPではなく生まれた人より五感が鋭く、精密な中枢神経系を持ち、良い刺激にも、悪い刺激にも強く反応する感受性の強い人達」というのがあります。
感覚的に非常に敏感で、社会生活に影響が及んでいる方は、HSPにかんする本を何でもよいから一度読んでみる価値はありそうです。HSPは病気ではなく生得的な特性のようですから、それ自体を改善することはできません。ただ、そこからくる二次的な生きづらさに対しては様々な対処をしていくことができるはずです。
これまでの心理学的、精神医学的な概念だと、社交不安、対人恐怖、発達障害、アダルトチルドレン、PTSD、シャイネスなどの領域が、感覚的な過敏性ということで共通するような気がします。こうした既存の概念とどのように絡み合って、どのように区別すればよいのか、明らかにすべきことはたくさんありそうです。今後の研究に期待です。
でも、これだけ本が売れて多くの方々がこの概念を知ることによって勇気を与えられているようですから、庶民の間では生き続けていくはずです。たとえ専門家の間では否定されようとも。いずれにせよ、もう少し研究が進んでほしい領域です。