人は皆、それぞれ何かを探しています。
それは、自分にとってかけがえない尊いモノ。
ある人にとっては、生涯を共にするパートナーであったり…
ある人にとっては、人生を共に駆け抜けられる同志であったり…
ある人にとっては、命をかけてでも成し遂げたいと思えるそんな生きがいであったり…
ある人にとっては、これが絶対なんだと思える考え方だったり…
ある人にとっては、自分が本当に安心できる場所であったり…
人は皆、それぞれ何かを探しています。
そして、探し続けています。
長い人生の中で、これだ!と見つかることがあります。
でも、さらに時間が過ぎた時にそれではなかった…と落胆し、キミの心は傷付きます。
費やした時間を悔いたり、時に周りを責めたり、自分を責めたりします。
そして、探すことをやめたり、あきらめたりします。
時に、本当はそれではないのだけど、身近にあるものでそうだと思い込もうとしたりします。
または、頑なに後悔を押し込めて片意地を張ってみたりします。
でも、本当はその向こう側にあるんです。
傷付いても、傷つけられても、
それでもまた望もうとするキミ。
頭のどこかで
「バカバカしい…こんなの報われるの?」と声が聞こえてきます。
「なんでわたしばっかりがこんな思いをしなきゃいけないの?」と声が聞こえてきます。
「誰がこれを分かってくれるの?」と声が聞こえてきます。
でも、心の真ん中ではそれを拒否することを許しません。
不器用で、無骨で、かっこ悪くて、損してて、
でも諦められないものがあるんです。
探すことを諦められないのです。
きっと、そうやって大変な思いをすることが必要なんです。
その捜しものを見つけるには大変さが必要なんです。
でも、これだけはキミにはっきりと言えます。
探してるものが間違っていたんじゃなくて、
探してる場所が間違っていたんです。
キミはずっと、「人は心から信じ合える」と信じてた。
キミはずっと、「人はひたむきに向かえばたどり着ける」と信じてた。
キミはずっと、「人は誰だって幸せになれる」と信じてた。
キミはずっと、「純粋な人がステキな人なんだ」と信じてた。
キミはずっと、「大切なモノはお金に換えられないモノなんだ」と信じてた。
そしてそれを探していた。
その捜しものは間違いじゃないんです。
確かに今の景色はキミにそう見えなかったのかも知れない。
全く逆に見えていたのかも知れない。
でも、あそこだったからなんです。
そう。ただ、探してる場所が間違っていたんです。
だから、大丈夫。
ここにならあるから。
そこにならあるから。
探すのを決してやめないで。
必ず見つかるから。
親愛なるキミへ。


