効果的なコーチングダイアログについて(8) | (株)ヒューマン・エッジ代表取締役社長・斧出吉隆のブログ

効果的なコーチングダイアログについて(8)

さて、先週まで「コーチング」について話をしてきました。コーチングというのは非常にパワフルであり、ビジネスの結果を大幅に改善させることができる効果的な手段です。私は個人的には、継続的に結果を出せる企業を作り出してゆくには「コーチング」文化を作ることだと考えています。

しかし、残念なことにコーチングというのを会話のためのスキルであったり、何でもかんでも「それであなたはどう思うの?」というフレーズを使ったりするような、小手先のテクニックだけを教えてきた感があります。あまりビジネスの経験のない人が、テクニックだけを習得してコーチングを教えるとこういった罠にはまってしまうような気がします。ここでもう一度「コーチングの本質」を考えることでコーチングについての話を終了します。

「コーチングの本質」は「人材育成」です。人材育成にはいくつかの原則があります。

・スキル(トレーニング)とやる気(モチベーションUp)の両方を伸ばす
・1対1であること(個人のレベルに合わせること)
・OJTが人材育成の85%を担っている(日々の業務の中で能力を伸ばすこと)

こういった人材育成の原則を満たすことができるのは日々のコーチングしかないのです。したがって、コーチングをおこなう人(コーチ)は次のことを理解し、経験を持っている必要があります。

・効果的なOJTの進め方をよく理解し実践できている
・トレーニング方法の理論と実践を知っている
・モチベーションを高めるための理論と実践を知っている
・コーチングの対象者(コーチイ)のスキルレベルと仕事への満足度を理解している

世の中には多くの自称「コーチングトレーナー」という人がいますが、OJTの効果的な進め方の理論をもっていない自称「コーチングトレーナー」の方々がやることは「小手先のテクニックの伝授」になります。だからコーチングは成果が出ないということが言われるわけです。何故ならば本質的な改善につながるようなコーチングができないからです。これまでOJTの進め方やコーチングマトリックスの説明をしてきましたので、もう一度人材育成の原点に戻ってコーチングを使えるようになってください。