効果的なコーチングについて(14)
さて、今週はもっとも厄介なタイプである、「依存タイプ」に取り組んでみましょう。このタイプの人は何らかの理由で、やる気もあまりないし、業務を遂行してゆくためのスキルもあまりないという人です。
このタイプの人を取り扱うのにもっとも簡単な方法は「辞めてもらう」ことです。もちろん、辞めてもらうようにリードするのもコーチングの大切な役割ですから、こういったコーチングを否定はしませんが、ここでは、「人材育成の原則である、やる気とスキルを伸ばす」という教えに従って考えてみましょう。
やる気とスキルのどちらを優先すべきか?この質問は「卵が先か鶏が先か?」という質問に似ていますが、私は個人的に、やる気を優先させるべきだと考えています。このタイプの人は、自分自身に自信を無くしていることが多いのではないかと考えられます。したがって、まず「自分もやればできるんだ!という自信をつけさせて、それから、少しずつスキルを習得させるべき」だと考えます。
まず自信をつけさせるという観点から、以下のようなコーチング行動が有効だと思われます。
■効果的なコーチング行動
●短期でのフォローアップが必要。つまり、やる気を促し、成功体験を積ませるというコーチングが必要だということです。
●業務を細分化して、確実にできるところから教える。
●できた業務については必ずほめる。そして次は少し難しいことに挑戦させる。
●説明→見本を見せる→やらせる→ほめて、次の目標を決めるというPDVAを確実に回す。
こういったコーチング行動についてのリスクは、他の人ならわかって当然という考えに基づいて、本当にコーチイがわからないところを無視して進めることである。
次回からはコーチングの対話の進め方について説明します。