効果的なコーチングについて(13)
スキル先行タイプというのは、決してスキルが先走って実態が伴っていないという意味ではありません。このタイプが意味していることは、「自分自身はスキルがあると思っているのですが、何かの理由でその貢献が認められない」とか、あるいは、「上司との相性が悪いためにやる気がなくなっている」といったことです。
このタイプの人達をコーチングする際にはとにかく、本人との対話がすべてです。スキルがあるのにやる気が出ない、あるいはスキルがあると思っているのに自分はそれに見合った評価をされていないと感じている人達は、「自分の思いと他者の見方」に違いがある場合が非常に多いです。
そこでまず必用となるのが、「コーチイ(コーチングを受ける人)」の誤った思い込みや、やる気がなくなっている原因を見つけ出して、取り除いてあげないと、どんなに素晴しいコーチングを提供しても受け入れてもらえないからです。
コーチング云々の前にしっかりとした対話をおこなうことができているという前提で、以下のコーチング行動を参考にしてください。
■効果的なコーチング行動
・明確な目標と期待している行動を提供する。この際、ちょっと背伸びするだけでは届かないような高い目標を提案する。なぜなら、このタイプの人達は、仕事なんて簡単にこなせると思っている傾向があるから、本気で取り組んでもらう必要があります。そして、必ずできると信じている事を伝える。
・どの様にして達成するかの方法論については、必ずコーチイ本人から提案させるように導く。コーチイからの提案に対して、同意できるときには「素晴らしい提案だ」と必ず褒める事が必要。
・比較的短期間で報告・連絡・相談をおこなう。特に報告については頻繁におこなうように伝える。というのは、このタイプの人達には、「あなたが組織の仕事を達成するのに非常に重要だ」という意識を繰り返し植え付ける事が必要なのです。報告を受けたら褒める・必要な人材であると繰り返し伝える事です
こういったコーチング行動のリスクは前回と同じ、マイクロマネジメントに陥る危険性があります。