チェンジマネジメントのツールとしてのストーリーマップ(1) | (株)ヒューマン・エッジ代表取締役社長・斧出吉隆のブログ

チェンジマネジメントのツールとしてのストーリーマップ(1)

これまでは、「効果的なOJTのすすめ方」というテーマで話を進めてきました。人材育成の原点はOJTであり、そのためには「スキル」と「やる気」の両輪をまわしてゆくことが大切であることを理解していただけたのではないかと思います。

さて、今回お話をするのは、「チェンジマネジメントのツールとしてのストーリーマップ」というテーマです。ストーリーマップについてはこれまでも何度かこのブログで紹介をしてきました。例えばリーダーシップのところでも詳しく紹介しましたし、OJTについてもご紹介しました。これまではあくまでも研修の理解を促進する手段としてのストーリーマップでした。

しかしながら、今回ご紹介するのは、「チェンジマネジメントのツール」としてのストーリーマップです。なぜ、ストーリーマップがチェンジマネジメントに有効なのかを理解していただくには、そもそも「チェンジマネジメント」とは何かを理解しておく必要があります。

人事の世界では7~8年ほど前から「チェンジマネジメント」という言葉がよく使われるようになったかと思います。以前ある会社で私は人事部長をしておりました。ある日、私の社長が私に「斧出さん、次のプロジェクトのチェンジマネジメントの担当者になってください」といわれました。もちろん私の返事はOKだったのですが、チェンジマネジメントという言葉は理解できても、一体、具体的には何をやるのかが全然わからず困ったことがありました。

結論から言うと、チェンジマネジメントとは、会社の中で起こる様々な変化に対して、社員のモチベーションの低下をいかにして最小にとどめるかということです。

会社の中で起こる様々な変化とはいろんなことが考えられます。例えば大きな出来事で言えば、企業の買収であったり、合併であったりします。小さなことで言えば、会社の制度、例えば給与の制度が変わったり、昇進や昇格の制度が変わったりということが考えられます。

こういった変化に対して「人」はごく自然に抵抗します。しかもそういった変化がなぜ必要なのかがわからなかったり、全体像が見えなかったりすると自然とフラストレーションがたまって、生産性が下がったり、会社に対する信頼をうしなったりします。こういった弊害を最小限にとどめておくことが「チェンジマネジメント」なのです。