効果的なOJTの進め方(10) | (株)ヒューマン・エッジ代表取締役社長・斧出吉隆のブログ

効果的なOJTの進め方(10)

今回は、「トレーニングの内容は細分化する」ということですね。これは比較的分かりやすいと思います。要は、必要なスキルをできるだけ具体的な小さな部分に分けて教えるということです。

なぜこういう配慮が必要かというと、スキルを習得した人には簡単で当たり前の事であったとしても、これからスキルを学ぼうとする人には多くのプロセスを同時に適切に行わなければなりません。このことはスポーツに例えると理解しやすいと思います。

例えば、テニスやゴルフを始めてする人には、まず、ラケットやクラブの持ち方、構え方、スイングの仕方、ボールの打ち方、フォロースルーの仕方、など、一連の動きがつながって初めてボールを打つことができるわけです。

もちろん、いきなり「さあ~打ってみて」という教え方もあるかもしれませんが、その場合にでも、振り返りの中で、どこが良くてどこが良くなかったのか?を指摘しながら、改善するためには、まずクラブの持ち方は、「このように持つんだよ」という具合に、細分化して教えてゆくことが重要なのですね。

教える内容をトレーニーのレベルに合わせて細分化することで進捗を明確に確認することができますし、トレーニー本人にとっても、少しづつ確実に前進しますから、達成感を持ちながらスキルを身につけることができるわけです。

こういった指導をする場合には、できるだけ具体的な事例を挙げて説明するとわかりやすくなります。とりわけ、その事例が、トレーニーにとって、以前同じような事を経験している事や、今までやってきたことと関連付けられて説明されるときには理解が容易になります。

例えば先ほどの、スポーツの例ですが、もし、テニスをやったことがある人にゴルフを教える場合には、「テニスでもゴルフでも最後までボールから目を離さないことが、ボールを的確にとらえて、まっすぐに飛ばすコツだよ」という具合に説明します。

つまり、トレーニーが以前に経験したことなどと関連付けて、具体例を示して教えると、トレーニー自信が経験したことを思い浮かべることができますので、非常に理解がしやすくなるわけです。

次回からは、「強く印象付ける」ということについて説明してゆきます。