ストーリーテリング2
今週はストーリーテリングの具体例を考えてみましょう。
先週は、学生の人たちの心を動かすのは何なのか?ということを問題定義しました。就職活動をしている学生が知りたいのは、「会社の規模」、「社員の数」、「特許の数」、「具体的な仕事の内容」といったことではないのです。こういったことは、会社選びには当然必要なことですが、これだとどこの会社が、自分が行きたい会社なのか決め手に欠けてしまいます。
学生が知りたいのは、実際に私が働くのはどんな「会社」なのか?ということです。例えば、「うちの会社は風通しが良い会社で、皆活き活きとして働いているよ」と説明を受けても、本当に風通しが良いかどうかのイメージは沸いてきません。
ところが、風通しが良い、ということを具体的に表現できるストーリーがあれば、聞いている学生の人たちは、具体的な情景を自分の中で描くことが出来ますし、ストーリーを頭の中でビジュアル化できます。P&Gのときに私がよく話していたストーリーをご紹介します。
私は入社して半年後に、米国シンシナティーの本社で半年間の研修を受けることになりました。この間、本社にいる一人のマネジャーが私の相談役として、スポンサーに任命されます。
今でも忘れませんが、彼の名前はマーク・アップソンといいます。当時マークはマーケティング部の部長で、日本の新入社員である私から見たらとても偉い方でした。当然、非常に忙しい方で、とても日本から来たわけのわからない若造の相手をしている時間など無いはずです。
しかし、私が相談したいことがあると言うと、ちゃんと時間をとってくれていました。しかも私が彼の部屋に行くと、私の顔をみて、「斧出さん、ちょっと待って、これだけ終わらせるから」と言って、自分の仕事を片付け、机の上をきれいにして、私と話す用意をしてくれた上で、私の目を見て、「斧出さん、今日はどんな相談?聞かせて?」っと質問してくれます。
こういった彼の態度に対して、私は感謝の想いでいっぱいでした。しかも彼だけではなく、P&Gのマネジャーは皆さんそうやって、部下の方々とも尊敬の念を持って接しているということを知り、P&Gという会社はこんなすばらしい企業文化を持っているということに感動しました。
私はその後、P&Gでマネジャーにもなりましたが、そのときに学んだ、「相手が誰であろうと、尊敬の念を持って接する」という態度を忘れたことはありません。
どうでしょうか?ストーリーにすると情景が目に浮かんできませんか?私の感動が学生に伝わったでしょうか?ストーリーは相手の共感を得るのに、最もパワフルなスキルだと思います。ぜひ試してください。
先週は、学生の人たちの心を動かすのは何なのか?ということを問題定義しました。就職活動をしている学生が知りたいのは、「会社の規模」、「社員の数」、「特許の数」、「具体的な仕事の内容」といったことではないのです。こういったことは、会社選びには当然必要なことですが、これだとどこの会社が、自分が行きたい会社なのか決め手に欠けてしまいます。
学生が知りたいのは、実際に私が働くのはどんな「会社」なのか?ということです。例えば、「うちの会社は風通しが良い会社で、皆活き活きとして働いているよ」と説明を受けても、本当に風通しが良いかどうかのイメージは沸いてきません。
ところが、風通しが良い、ということを具体的に表現できるストーリーがあれば、聞いている学生の人たちは、具体的な情景を自分の中で描くことが出来ますし、ストーリーを頭の中でビジュアル化できます。P&Gのときに私がよく話していたストーリーをご紹介します。
私は入社して半年後に、米国シンシナティーの本社で半年間の研修を受けることになりました。この間、本社にいる一人のマネジャーが私の相談役として、スポンサーに任命されます。
今でも忘れませんが、彼の名前はマーク・アップソンといいます。当時マークはマーケティング部の部長で、日本の新入社員である私から見たらとても偉い方でした。当然、非常に忙しい方で、とても日本から来たわけのわからない若造の相手をしている時間など無いはずです。
しかし、私が相談したいことがあると言うと、ちゃんと時間をとってくれていました。しかも私が彼の部屋に行くと、私の顔をみて、「斧出さん、ちょっと待って、これだけ終わらせるから」と言って、自分の仕事を片付け、机の上をきれいにして、私と話す用意をしてくれた上で、私の目を見て、「斧出さん、今日はどんな相談?聞かせて?」っと質問してくれます。
こういった彼の態度に対して、私は感謝の想いでいっぱいでした。しかも彼だけではなく、P&Gのマネジャーは皆さんそうやって、部下の方々とも尊敬の念を持って接しているということを知り、P&Gという会社はこんなすばらしい企業文化を持っているということに感動しました。
私はその後、P&Gでマネジャーにもなりましたが、そのときに学んだ、「相手が誰であろうと、尊敬の念を持って接する」という態度を忘れたことはありません。
どうでしょうか?ストーリーにすると情景が目に浮かんできませんか?私の感動が学生に伝わったでしょうか?ストーリーは相手の共感を得るのに、最もパワフルなスキルだと思います。ぜひ試してください。