説得的傾聴5 | (株)ヒューマン・エッジ代表取締役社長・斧出吉隆のブログ

説得的傾聴5

■言葉を繰り返して、理解していることを示す
■相手の話を要約して、自分の言葉で言い換える

今回はこの2つのスキルについてです。

「言葉を繰り返して、理解していることを示す」というのは、以前に紹介した、コミュニケーションの原則である「自分にとってポジティブな言葉を繰り返す」ということと同じことです。

自分にとって好ましい方向へ話題をリードしたいときには、単に言葉を繰り返して、自分が理解していることを示すだけではなく、自分にとってポジティブな言葉を繰り返すことで、その言葉が強調され、知らず知らずのうちに、話の内容が、自分の好ましい方向へ導かれるようにしましょう。

「相手の話を要約して、自分の言葉で言い換える」、このスキルはお互いのミスコミュニケーションを防ぐためには最も重要なスキルです。

普段私たちの様々な行動というのは、コミュニケーションの結果から生じていますが、他の人との間で、本当に十分な理解をお互いに得られた状態で行動していることは非常に少ないのではないでしょうか?理解が不十分であったために、期待していることとは別の結果が出たり、あの時こう言った、いや言わない、といったずれが生じているのではないでしょうか?

なぜこんな事が起きるかといえば理由はすこぶる単純です。お互いに話した内容を確認していないからです。あるいは確認したとしても、お互いの理解にずれがあることに気づかずに了解してしまったような場合ですね。

キーワードは「自分の言葉で言い換える」ということです。言葉というものについては、人それぞれの理解が違う場合があります。従って、言葉を理解することも大切ですが、相手の意図していることを理解することはもっと大切です。相手の意図している事を自分の言葉で繰り返して、理解できれば言葉自体が少々ずれていても、何をやらなければならないか?ということは明確になるのです。

私は、講演や研修で質問を受けたときには、できるだけ自分の言葉で言い換えてから応えるようにしています。理由は2つあります。

1.質問の意図が自分の理解で間違いがないかを確認する
2.他の人たちにも質問の意図が何であるのかをわかりやすく伝えるため

こうすることで、講演や研修そのものの運営がスムーズにおこなえますし、何よりも講師と参加者の信頼関係を育成することになり、研修への理解度や真剣度が向上することにつながります。