VSOPのO(共通の目標を持つ) | (株)ヒューマン・エッジ代表取締役社長・斧出吉隆のブログ

VSOPのO(共通の目標を持つ)

さて、今週からVSOPモデルのO、つまり、Objective Sharing(共通の目標)を持つという点について話を進めてゆきます。

共通の目標を持つという事がなぜ、それほどまでにパワフルなのか?なぜリーダーあるいはリーダーシップを発揮したいと思っている人にとって重要なのか?

ビジョンの重要性のところでも述べましたが、簡単な答えとしては「リーダーの示す方向に対して、皆が路に迷わないようにすること」です。ではビジョンのときと何が違うのでしょうか?

ビジョンというのは目的地や方向性のことです。ただ、残念なことに通常ビジョンやビジョンに向かってどうやって進むのか(戦略)ということだけでは「人」はなかなか動かないのです。

例えば、皆さんが友人を誘って山奥のキャンプ場へキャンプに行きたいと思ったとします。皆さんはキャンプが好きな方だとすると、皆さんにとって山奥の「○○キャンプ場」に行けばどんな楽しい事が待っていて、同時にどんな苦労が待ち受けているかもある程度は予測できます。

しかし、今回が初めてという人にとって、いくら「山奥のオートキャンプ場」と「車で行く」ということがわかったとしても、すぐに参加するという気持ちになって「行動」を起こすということにはつながらないのです。

仮にAさんという方に声をかけているとします。Aさんにはいくつかの心配事があります。例えば、何がそんなに楽しいのか今ひとつ納得できていない、車で行くより電車で行ってレンタカーを借りる方がラクなのではないか、あるいは小さい子どもでも大丈夫なのか、そもそもテントも持ってないし・・・

Aさんのモチベーションを上げて、キャンプに参加させてゆく(巻き込んで行動を起こす)には次のようなステップをとる必要があります。

1.Aさんの心配事が何かをたずねて、心配事を聞いてあげる
2.キャンプに参加する事がAさんのベネフィットになることを説明して納得してもらう
3.悩みに対して代替案をアドバイスする(貸しテント)
4.レンタカーと電車という選択肢もある。キャンプに参加する事が共通のビジョンであること

つまり、VSOPのOはビジョンに向けて他者を共通の目標に向けて巻き込んでゆくプロセスなのです。