グローバル化の6つのステップ(その14) | (株)ヒューマン・エッジ代表取締役社長・斧出吉隆のブログ

グローバル化の6つのステップ(その14)

今回はマクドナルドに戻って少し一般的な「モチベイション」を考えてみましょう。マクドナルドにはクルーと呼ばれるアルバイトの人達が全国に13万人います。2006年からマクドナルドでは「Voice Of McDonald」と呼ばれるクルー対象のタレント発掘キャンペーンが始まりました。これは全世界から歌の上手なクルーを選び出し実際にCDデビューさせようとするものです。

実は全世界の規模で見るとマクドナルドで人生最初のアルバイトを経験し、その後有名になった芸能人やスポーツ選手が大勢います。このことはアメリカで「My First Job」というシリーズで様々な有名人が「人生で最初の仕事はマックでおこなった」というCMでも流されていましたが、これまではどちらかというと結果的にそのような人が多く輩出されました、という捉え方でした。「Voice of McDonald」は逆に、会社から積極的にこういったタレントを探し出そうという試みで、2008年の世界大会には厳しい予選を勝ち抜いた日本の代表者も参加しました。

この試みによって全世界のクルー達のモチベイションが向上したのは言うまでもありませんが、こういったことは何もマクドナルドのような大規模な会社に限られているわけではありません。それぞれの企業にはものすごい特技を持った方々がたくさんおられます。例えば「エクセルの達人」。エクセルを使いこなせるか否かで生産性は大きく変わってきます。このような人財を見出し、認知し、有効に活用することで企業の生産性は上がり、社員のモチベイションは挙がり、会社への忠誠心が強まり、結果的にエンゲイジメントを高める事ができやすくなるのです。

モチベイションを高めてゆくには様々な理論があることは先に述べましたが、難しく考えることは必要なくて、これまでの私の経験をふまえて要約すると、モチベイションを向上させるには以下の2点を各企業の実情にあわせて用いる事が重要です。

●認めてもらえること。具体的には「褒めてもらえる」「大切な意思決定に参画できる」「一時的なインセンティブの提供(但しこれは長続きしない)」
●自分のタレント性を発揮できる機会があること。例えば仕事上では「仕事のスキルに対するコンテスト(エクセルの達人など)」「笑顔のコンテスト」など、また直接仕事にかかわるスキルではないが会社の財産として考えられるものでは「歌の上手さ」「料理」その他ユニークな特技

各企業でいろいろと工夫をして「エンゲイジメント」の高い組織を構築してください。