グローバル化の6つのステップ(その13) | (株)ヒューマン・エッジ代表取締役社長・斧出吉隆のブログ

グローバル化の6つのステップ(その13)

今回はもう少しマクドナルドのアルバイトが何故集まるのか、そして何故長続きするのか?ということを具体的に見ていきましょう。

マクドナルドのアルバイトに求められているのは、

1.業務を正確に、そして素早く処理すること
2.お客様に対して笑顔でホスピタリティにあふれた接客をすること

これだけだと、マクドナルド以外のどこのレストランに行っても同じようなことを期待されていますから、何が違うのかがわかりにくいと思います。つまり、秘密はこういった理念にあるのではなく、理念をいかに実行しているか、その現場にあります。

その秘密の部分を考えてみると

■マクドナルドの社員は自分たちのオペレーションを支えてくれているのはアルバイトの社員であることを知っていますので、アルバイトの社員をとても大切にします。例えば、いつも気を使って声をかけたり、学校の話を聞いたりしています。アルバイトの人たちにとって「社員」さんは一応「偉い人」たちなのです。声をかけてもらうことは「認めてもらっている」ことにつながりますので「モチベーション」になるのです。

■マクドナルドのアルバイトが修得するオペレーションスキルは多岐にわたっていて、その一つ一つのスキルを修得することがアルバイトの人達のモチベーションにつながっています。クルールーム(アルバイトの事務所・休憩所)には大きな紙で、誰が、どのスキルをいつマスターしたのかが一目でわかるような表が貼ってあります。もし、新しいスキルをマスターした人がいれば、誰彼となく「○○さん、良かったね」と声をかけています。つまり、「スキルアップ」と「認められた」、といういうことから2重のモチベーションにつながっています。

■また、マクドナルドはアルバイトがアルバイトに仕事を教える仕組みを作っており、これもスキルアップの証としてのモチベーションになっています。

■そしてさらに、会社を上げてアルバイトの能力を発見しようとする取り組み(例えば Voice Of McDonald )があります。全世界のアルバイトから歌の上手い人を発掘してCDデビューさせることができるのです。こういったことはアルバイトの人達を応援し元気づけることになりますからモチベーションにつながっていきます。

他にもいろいろあるかもしれませんが、こういったことの繰り返しによって、アルバイトの人達が定着し、こうやって動機付けされた人達が新たなアルバイトの人達を連れてくるのです。