グローバル化の6つのステップ(その11) | (株)ヒューマン・エッジ代表取締役社長・斧出吉隆のブログ

グローバル化の6つのステップ(その11)

キャリアマネジメントを考える際にキャリアディスカッションと同じく大切なのが「スキルアセスメント」です。人のキャリアはスキルを持っていて初めて広がってゆくものです。ですから自分がどのようなスキルを現在身につけていて、将来はどのようなスキルをければ良いのかを考えることは将来の自分のキャリアに大きく関係してきます。

しかしながら、私たち日本人はビジネスをおこなってゆくスキルセットというものを重要視していませんでした。もちろん日本人にスキルが無いとは言いません。そうではなくて、ビジネスを遂行してゆくには能力とスキルが必要なのですが、私たち日本人はスキルセットを良く理解していないのではないでしょうか。笑い話で、あるヘッドハンターが大手企業の部長さんに「あなたは具体的にどんなことができますか」と聞いたところ、しばらく考えた後に「部長だったらできますが・・」と方得たそうです。

明らかにこの部長さんにとってはビジネススキルという概念が欠落しています。恐らくほとんどの日本の管理職の方々は、この部長と似たような感じで受け止めておられるのではないでしょうか。しかし実際には

・「リーダーシップを上手く発揮するスキル」
・「プロジェクトを上手く進めるスキル」
・「部下や上司と上手くコミュニケーションをおこなうスキル」
・「業績評価をおこなうスキル」
・「部下を育成するスキル」

等々、多くのビジネススキルセットがあります。

こういったスキルに対する自分自身の現在のスキルレベルを判定したり、スキルそのものを持っているかどうかを確認することで、将来の自分がどのようなスキルを身につければ良いかが具体的にわかるようになりますし、本人のモチベイション向上にもつながってゆきます。スキルの具体例についてはいろんなコンサル会社で開発したものがありますから、こういうものを使ってスキルアセスメントをしてゆけば「キャリアディスカッション」がより有益なものとなり、お互いの信頼関係もできやすくなります。

但し注意することは上から下への一方的なアセスメントではなく、こういったツールを使うことによって、キャリアに対する考え方を自分ひとりではなく、上司や部下などのフィードバックを良く聴くことでスキルのレベルに対する客観的な見方を身に付けることです。