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ヒューマネコンサルティング株式会社 代表の阿部です。
昨日、29日に実施されたイタリアの中長期国債入札では、発行額合計が目標上限85億ユーロに対して入札が70.2億ユーロにとどまりました。
これを受けて、
欧州債務危機の継続を懸念 ⇒ ユーロ安 ⇒ 対ユーロのドル上昇 ⇒ 強いドルに弱い「金」のイメージ
と言ったような流れから、金価格は一時、1526ドル台まで下落しました。
さて、よく聞かれる今後の「金価格の見通し」ですが・・
今年は夏に一時1トロイオンス=1900ドル台をつけました。
これは、欧州債務問題の深刻化や米国債の格下げなどの材料から、
ドルやユーロへの信用不安が高まり、逃避先として「金」にマネーが集まった事等が要因だと思います。
ということは、今後も欧米の信用不安が続くかどうかと言うことは、当面の金価格見通しの重要ファクターだと思います。
よって、基本的・一般的には、
欧米の信用不安の台頭 ⇒ 逃避先として「金」買い 信用不安の後退 ⇒ 利息を生まない「金」売り、ドルやユーロ買い
と言う方程式を覚えておいてよいかと・・
しかし、重要な事はその一方で、
例えばギリシャで債務不履行が発生するなど、リーマンショックを上回るような大きな危機が発生すれば、
「逃避先」「安全資産」など言われる金までもが大きく下落する可能性もあるということです。
ただし、新興国が外貨準備として年間500トン前後の金を購入しており、これなどは潜在的な下値を支える要因にはなると思いますので、
来年も、ことにつけ、「金」をはじめとする「コモディティ」には注目が集まるのではないかと考えています。
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