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ヒューマネコンサルティング株式会社 代表の阿部です。
季節柄、新春経済展望セミナー等のレジュメ作成に着手する時期ですが、
そのような中、12月に入って、米国債とドイツ国債の短期国債、1~6カ月物がマイナス金利で取引されています。
アメリカやドイツの短期国債が、「価格下落リスクが小さく、安全性と換金性が高い」などと言う思惑から、買われているということでしょう。
つまり、ドイツ以外の欧州諸国や新興国では、逆に資金が流出し、金利が上昇している一方で、
米、独の国債を安全資産と見て資金が流入していると言うことだと思います。
では、貸し手が金利を支払う「マイナス金利」とは、どういう状況でしょうか?
それは、
一般に債券取引では売買価格が上昇すると、満期までの投資収益を示す年平均利回りは低下します。
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市場の混乱などで特定の国債に人気が集中すると売買価格はさらに急上昇し、一定の水準を超えると利回りは0%を下回る状態になります。
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計算上は投資家が金利分を払って購入するのと同じで、言ってみれば損を覚悟で投資することを意味します。
このように、通常では考えにくい状況ですが、投資による利益より現金化のしやすさを優先する場合などに起き、
リーマン・ショック時の米国でも短期国債でマイナス金利が発生しました。
要は、国際金融市場でこのように金利のひずみが大きくなってきているということは、
それだけ、「市場が混乱している」と言うことの表れだと思います。
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