(前回のテーマの続きです)
健康や病気についての、あらゆる本や情報に触れ
続けていくうちに
病気が治ったり、回復していくのは、
結局のところ、
その人自身の「自然治癒力」によるものなのだ
・・と思えて来るようになりました。
自分自身や家族の病気を治したいと思っていましたが、
出来る限り多くの情報に目を通したかったのは、
とても単純な考えからで、
数多くの理論や考え方を調べて、
その中全てに「共通している」理論や方法であれば、
確実性が高まると思ったからでした。
しかしながら、そのようにして「全てに共通した理論」を
見つけようとすると、
健康情報を色々調べた事のある方なら、経験されている
かもしれませんが、
実に様々な説や理論、考え方や方法があって、
中には、全く真逆の事を主張しているものも少なからず
あり、
その中で、
「どれが正しいのか?」
などという思考で答えを得ようとしていると、
、混乱を来たし、情報の海の中で溺れてしまうのでした。
前半の長い年月を、私は殆どこの溺れた状態で過ごして
いました。
「どれが正しいか?」という視点で、
共通項を見つける事が出来ず、断念したのは、
「食事法」
「運動法」など
に関するものでした。
そんな療法も、どの運動法も、効果があるのだろう。
と思いました。
しかしながら、その通り実行しても、効果の出ない人も
いるのだと。
読んで下さっている方の中には、
とても当たり前すぎる結論に、拍子抜けされて
いる方もいるかもしれませんが、
私にとっては、
「何故、効果のない人がいるのだろう?」
という、そこから生まれた新たな疑問自体が、
別な視点への足がかり、
ヒントを与えてくれる事になりました。
食事法や、運動法を実行しても、
良くなって行かないのは何故なのか?
「※効果には個人差があります」
という注意書きを良く目にします。
体質の違いから、生活環境、生活スタイルの違いまで、
結局としては、
誰一人同じ条件の元でその食事法や
運動療法を行えるわけではないのかもしれませんが、
では、極端に言えば、
体に悪いとされる食事ばかりとっていて、
運動らしき運動もせず、不摂生な生活をしているのに
不調もなく過ごしている人もいれば、
よい食事や運動を心がけ、健康に人一倍気を使って
いるのに、重病に陥ってしまう人もいる事という
この事実は、
食事法や運動法より、
もっと絶対的に大きな影響力を与えている
「何か」が、
人々の中にある違いとして存在するのでは
ないかと。
そのような考えが次第に大きくなって行きました。
私自身の体験としても、
最初はこの食事法で改善されたのに
(と思っていたのに)
その食事法を続けても、ある時期からどんどん悪く
なっていくという体験があり、
そうなって来ると、最後には
「一体、何が原因なんだ~!?」
と辛い症状の中、天に向かって叫びたくなる
思いでした。
そんな、また別の疑問に至たっただけで、
答えには到達出来ない前半の数年では
ありましたが、
冒頭に書きました
「人間は自然治癒力で治るのだ」
という結論だけは、
シンプルだけれども、
全ての理論、説に共通する事であると思えました。
手術をしても、薬を使っても、
その人の自然治癒力が働かなければ回復しない。
どんな健康法も、その人の自然治癒力を高める
為のものなのだと。
何年もかかって、確信出来たのは、
たったこれだけではありましたが、
情報の海に溺れるだけ溺れた後の、この確信が、
その後、
また新たな視点に移って考えていく上での
大きな基盤となってくれたのでした。
(次に続きます)