山は、神聖な場所、神が宿る場所、と言われ、昔から、信仰の場とされています。
白神山地、高尾山、高野山、比叡山、熊野山、出羽三山など、人々の多くの信仰を集め、神聖視されていました。
俗世と離れて、山の中に籠る事で、悟りを得るには、格好の場所だったのでしょう。

そして、悟りを得た人が、人里におりて、様々な教えを布教して歩き、町に同じ名前の神社や祠をたてて、祀っていたのが、今に残る信仰の広がりとなっていきました。

山の自然は、時には人もよせつけないような厳しい時もあれば、とても美しい姿を見せてくれる時もあります。

また、高ければ高いほど、まだ人が見たことのないような、神々の世界に近い場所を連想させていたのかもしれません。

自然と共に、生命を育む人間にとって、山はとても壮大で神秘的な場所でした。

女人禁制が解除されたのは、明治5年になりますが、それまで、霊山への女性の立ち入りは禁止されていました。

本来そのような風習はなかったのですが、女人禁制が確立してしていったのは、鎌倉時代からになります。

女人禁制ができた理由には様々な説がありますが
女性は、月経や出産があり、血を穢れとして入山させないという説や、逆に、女性が熱心に祈念しに山に登るため、出産間近の女性は危ないと女人禁制とした説、また、巫女やイタコのように、女性は憑依しやすいから危ない、僧侶の異性との交わりが禁止されていた、など、沢山の話が残っています。

今となってはどれが本当かわかりませんが
山への神聖性を感じる日本人ならではの考えからくるものだと思います。

それだけ、自然への畏怖の念が強いということがわかります。

生命と自然、切ってもきれない関係がここからも感じることができます