長谷部のリベロ起用は当然の選択肢。それに伴い外れるのは・・・
日本がW杯で勝ち上がっていくためには、失点しないこと(とられても1失点まで)しかない。具体的なスコアだと、1-0や、2-1での勝利、あるいは、0-0での引き分けやPK戦、ということが現実的になる。とすれば、必然的にどう守るのか、ということが焦点になるが、報道などによると、長谷部がリベロの位置に入る可能性があるらしい。これは、5バックになるということになるが、個人的にはぜひやってもらいたいと思う。3バックというより5バックであって、攻撃的にではなくて、守備的にという意図があると思うから。
長谷部は、所属チームでもリベロを務めており、監督からの信頼も厚い。カバーリング能力も高く、危険察知能力も高い。心配されていた空中戦も、身体をうまくぶつけることでうまく対応しているし、最終ラインから精度の高いパスを供給できる。長谷部のベストポジションと言える。
5バックにすることのメリットもあって、その1つが「横幅を5枚で守る」ということができること。4バックの場合だと守りきれないので、サイドハーフが下がってくることが必要になるが、だったらはじめから5枚でブロックを作っておけばいい。2010年の南アフリカ大会の時は、阿部がアンカーに入った4-3-2-1、事実上の4-5-1だった。この時も、「中盤の5枚」あるいは、阿部がDFラインに入った形の「DFライン5枚」で横幅を守っていた。このように「横幅を5枚」で守った時の方が結果も出ているわけで、だったらそういう戦い方をベースにするというのは当然のことだと言える。
個人的には、上記の理由から、5-4-1というシステムが基本で、攻撃的にいく場合は、5-3-2や、あるいは、長谷部をアンカーにして4-1-4-1ということになると予想。27名は、4-2-3-1の各ポジションに2~3人ずつのようなイメージがあるけど、ボランチが多かったのは、長谷部のリベロ起用ということがあったとすれば合点がいく。
5-4-1の場合、基本的には
FW:○
MF:原口 ○ 山口 ○
DF:長友 槙野 長谷部 吉田 酒井宏
GK:川島
こうなるかな。中盤より前は分かりません。原口と山口は堅い気がします。
個人的な予想では、
・山口の控えとして、三竿は残る気がする。
・浅野、井手口は外れる気がする。
・香川、柴崎、大島から1人外れる気がする。
・岡崎が間に合わないなら、久保招集。
前回も書いたが、選手の選考は、名前とか期待値ではなく、コンディション優先でやってもらいたい。
コンディション優先での選考を
青山離脱か・・・。
今野が故障で間に合わないということで、その代わりにチームをまとめてくれるベテラン選手ということでの青山選出だったと思うが、怪我で離脱。こういう選手はチーム編成的にも1人は必要だったと思う。また、青山の場合には、長谷部のバックアップに、ということも考えられたので、その意味でも非常に残念だと思う。
そして、27人に選ばれた選手の中でも、コンディションに不安を抱える選手は多くいて、どういうシステムでどう戦う、ということよりも、戦えるコンディションにあるのかどうか、トップパフォーマンスができるのかどうか、そういうところが心配になってくる。岡崎、乾は怪我。中村も最終節で脳震盪。吉田、酒井宏樹、香川は怪我明け。井手口、浅野は所属チームで出場機会減。柴崎もそれに該当しそう。27人に選ばれなかったが、予備登録メンバーには入っているであろう、小林悠、杉本健勇、今野も怪我。
ハリルの時から、長谷部、大島など、こういうコンディション面の問題があった。最後の最後まで、こういう問題に悩まされるのは、なんとも言えない悲しさがある。本大会前に主力が抜けることはよくある話だけど、まさか主力級の多くがコンディション面での不安を抱えながらの大会になるとは。香川が回復に向かっている、ということが明るいニュースではあるが、その香川もレギュラー確約されているわけではないから、ガーナ戦、どうなるのか。戦い方がどうとかよりも、選手のコンディションの見極めになる可能性が高い。
こういう状況で、ユーティリティ選手というのはありがたい存在になってきますね。西野監督が、ポリバレントを重視した、というのも、理解できるような気がする。個人的には、トップパフォーマンスである選手を軸に据え、それに見合うシステムや配置で戦ってほしいと思う。やりたいサッカーとか、そういう話は2の次、3の次でよし、の次元だと思う。本戦メンバーも、コンディション優先での選考であってほしい。そうあるべきだと思う。
ハリルホジッチ解任。日本サッカーに与える大きなマイナス要素。
サッカー界には、激動のニュースがありましたが、このブログでは放置しておりました。
ついに、そのことに触れるのですが、個人的にはハリルを解任しないでほしかった。
それにはまず、歴史を見ていく必要があって、
まず、直近だと、2010年南アフリカ大会は、第2次岡田ジャパンとして、それまでのオシムの目指していたものを変え、リトリートした形で挑んだ大会だった。本田のワントップ。サイドに松井と大久保。基本的にはこの3人で攻め、残りの7人で守るという形。守備時には、松井、大久保も戻ってきて、ということも多くあった。課題としては、攻撃の形がない。見えない。守備偏重すぎる。というものがあり、日本人に向いている戦い方があるのではないか?ということを模索するようになっていた。
ということで、2014年ブラジル大会は、ザックジャパンとして、日本人らしさを求めて挑んだ大会だった。ちょうど数年前に、バルサのサッカー、スペインのサッカー、いわゆるパス&ポゼッションスタイルが全盛期で、体格も似ているということで、日本も同じ形を目指そうとした。僕はこの時の記事からすでに、「日本人らしいサッカー=ポゼッション」ということには疑問を投げかけていた。結果は惨敗。中盤でのパスがつながらず、パスミスからの失点。攻撃を失敗してからのカウンターを受けての失点というのが多かった。「自分たちのサッカー」ができなかった、というフレーズはよく使われていた。
それからは、アギーレから、ハリルホジッチになるのだが、どちらも「堅守速攻型」、「縦に速いサッカー」を目指していた。それは、2014年大会の反省からで、中盤でパスを回してとられるくらいなら、最低限のパスで前線までつないで、カウンターを受けにくくしよう、という狙いもあった。歴史的に言えば、当然の流れである。たしかに、見る人によっては、つまらないサッカーに見えるのかもしれない。選手の中には、自分のプレーに合わないと感じる選手もいたかもしれない。だけど、2014年から2018年に向けての目指すべき方向としてはあっていたと思う。だからこそ、アギーレを呼んだのであり、またハリルホジッチを呼んだ、ということになる。
日本協会としては、こういうサッカーをしてくれ、という要望がハリルに伝えてあったはずだし、ハリルはそれをやろうとしていた。ワールドカップでベスト16に入ること。それに対しての準備をするはずだった。それが、今になって「コミュニケーション不足」を理由に解任というのは、腑に落ちない。「結果が悪い」、あるいは、「内容が悪い」という理由ではない。目指したい方向が、当初とずれているように思う。
歴史的に必要だと感じられた、「縦に速いサッカー」、「堅守速攻のサッカー」が、ワールドカップ本大会でどこまで通用したのか、その総括ができないまま終わってしまったというのは、日本サッカーに大きなマイナスになると思う。そこの総括をするチャンスをなくしてしまって、次につながる材料になるのだろうか。
この8年間くらい、ずーっと、「堅守速攻型」を目指すべき、と書いてきた僕からすると、なお、ハリル解任は惜しまれる。この判断は間違っていたと思う。西野さんがそういうサッカーを目指すチームを作ってくれるといいんだけど・・・。「自分たちのサッカー」はまだ早いということは、4年前に証明済み。そこに戻るのだけはかんべんしてほしい。