私が、ひどくかわいがっていたオスカー君。
お家に行って教える、派遣の形式で
かれこれ、一年半ぐらい教えていました。
しかし、受験生になるということで
日本語の勉強を一年間、お休みすることになりました。
一年後、私はもう台湾にはいません。
ということで、オスカー君とはお別れです。
とってもいい子で、成績も優秀、オスカー君。
私は常々、他の先生達に、こう言ってきた。
「私、将来 オスカー君と結婚します。」
しかし、その夢も叶わず
とうとう、オスカー君との最後の授業がきてしまった。
最後の授業の日
オスカー君が、プレゼントをしてくれた。
すごくかわいい、スワロフスキーのペンダント。
選んだのは、オスカー君のお母さんだけど
お母さんが、こう言った。
「オスカーがね、先生が最後だから、
何かプレゼントを買ってほしいって、お願いしてきたのよ」
えへへ、と照れ笑いをするオスカー君。
かわいすぎる…。
授業が終わってから一緒にWiiをして遊ぶ。
マリオカートをやるが、私はとても下手。
そんな私を、オスカー君は褒めてくれる。
「先生はあまりやったことがないですから
5番も、すごいですよ」
なんていい子なんだろう…。
出かけていたお母さんから、電話がきて
オスカー君、お母さんと何やら、話す。
「先生、飲み物、飲みますか?
お母さんが買います。何がいいですか?」
「えっ、何があるんですか?」
「えーっと… バナナ牛肉でいいですか?」
「えっ、牛肉!?」
「えっ!?」
間違えようとなんだろうと
オスカー君は、とってもかわいい。
フェイスブックを登録しあい、帰る。
帰り際、若干、泣きそうになった私。
家に帰ると、早速、オスカー君からフェイスブックで連絡が来た。
「先生!CDを忘れました!」
聞きとり練習で持って行ったCDを
オスカー君の家のCDプレイヤーに入れっぱなしで
帰ってきてしいまったらしい。
まるで、未練のある別れた恋人の家に
わざと忘れ物をしてきたみたいだなと思った。
オスカー君との授業は、毎週火曜日でした。
先生達の間では
火曜日になると、私が痴呆症の人のように
オスカー君の家の周りを彷徨ってしまうんじゃないか
と、心配されています。
彷徨いはしないと思いますが
火曜日になるたび、しばらく寂しい気持ちになりそうです。
日本語教師は
とてもいい仕事だと思います。