初めての授業、初めての担任から
かれこれ半年がたちます。
土曜日の初級クラス。
「私は~です」なんていうのから始まり、今は
「昨日は風邪をひきましたから、学校へ行きませんでした」
というちょっとした文章も作れるまでになりました。
学生さん達とも、少しずつ仲良くなってきました。
今日は学生さん達との様子を書こうと思います。
クラスは、一名のおじさんを除き、みんな若い。
小学生~大学生。
みんな、恥ずかしがり。
休み時間、高校生の女の子三人組が
受付さんと、何やらこそこそやっている。
どうやら、日本語の質問をしているらしい。
きっと、日本人じゃ説明しにくい何かを聞いているんだろう。
と思いながら、その様子をのぞいてみる。
すると、受付さんが、学生さんに
「ほら、今だよ」
と促し始めた。
学生さんは
「え~恥ずかしいっ」
と、照れている。
え、なになに?
もしかして、なんかこう
“いつもありがとう”とか、そういうこと?
と期待していると、学生さん
手紙を読み始めた。
「この前くれた、おせんべいが美味しかったです。
どこで買いましたか?」
せんべい…
あぁ、そうね、あげたあげた…
恥ずかしい、と照れていた彼女たちに
変な期待をした自分こそ、恥ずかしい。
少女達、せんべい一つで照れるんじゃないよ
きっとこれから、もっと恥ずかしいことがあるよ。
こちらは中学生の女の子。
ちょっと反抗期。
授業中は、やる気のない態度。
ずっと絵を書いている。
反抗期の子に注意をしても無駄だろうし
彼女、頭も良く
授業についていけなくなる、ということもないので
注意はしないでいた。
たまに、絵をのぞいては
「上手ですねぇ」と声をかける。
これがまた、本当に上手。
すると彼女はいつも、嬉しそうな、照れくさそうな感じで
にやっと笑う。
先週の土曜、授業が終わったあとに
彼女が、すたすたとやってきた。
珍しいな何だろう
と思ったら、彼女、一言。
「誕生日は?」
誕生日?あぁ、私の?
7月8日ですよ
と答え、“7/8”とホワイトボードに書くと
彼女は
「好久…」(まだまだ先じゃん)
と呟き、去って行った。
かと思ったら、少しするとまた戻って来た。
「どうしたんですか?」
と聞くと、彼女
ボードに書かれた“7/8”というのを指差し
頭をトントンと叩いて、去って行った。
どうやら私の誕生日を覚えようとしてくれていたらしい。
あの反抗期の女の子が。
やはり、こういうことがあると
やりがいのある仕事だなと思います。
よーし先生、頑張っちゃうよーと調子にも乗ります。
しかし、誕生日プレゼントを期待してはいけません。
きっと、また一人で恥ずかしい気持ちになるでしょう。