昨晩、我が家の食卓に「春」が訪れた。
たらの芽の天ぷら。
「食と季節」は切っても切れない関係で、この腐れ縁を我々は「旬」と読んでいる。
季節的に勘定の合わない「春の七草粥(1/7)」なんつー風習は個人的には滑稽だと感じるが、ハウス栽培を含めた日本の農業技術にお世話になってるのも事実。
「たらの芽、鈴木さん(ご近所)の奥さんがくれたの」
( ̄□ ̄;)!! 妻の一言で僕の箸がイップスになった。
「〝なんちゃってマダム〟のあの鈴木さん・・?」
ご近所に生息するこのマダム。強烈な香水ビームを放ち、外装は大阪で製造されたズゴック?と見紛うほどにど派手。もしかすると水陸両用型かもしれない。曇り空でも日傘にサンバイザー、薄紫レンズのサングラスという装備で散歩に出動される(-。-;)
オマケに、自分ん家の飼い犬にやたらと吠えられている( p_q)
あのビームは人間でもキツイのだ。人の嗅覚の100万倍~1億倍といわれる犬の嗅覚にしてみれば、「吠えられる」で済んでること自体、幸運と捉えるべきだろう。
僕の箸が鉛の重さを得たのは、別にマダムが犬に吠えられるから・・ではないのだ。
彼女が人知れず不定期に○○ゴルフ場でキャディのバイトをしている、ということを知り合いの同僚から偶然聞かされており、ゴルフ場でも暇をみつけては山菜採りやキノコ採りに勤しんでいる、という付録情報の所為であった。
「あのさ・・ゴルフ場の山菜ってマズくない?」
ゴルフ場といえば、よくオッサン連中がマーキングのように放尿遊ばすところ・・。
なかでもマダム勤務のそのゴルフ場は、無類の放尿無法地帯として名を馳せており、地元近隣ではあまりにも有名。
「いくらなんでも、そんな場所の採ってこないんじゃない?ゴルフ場でも奥の方で採ってるでしょ。自分だって食べるんだもの、それぐらいは考えるわよ」
妻の返答も一理あると思い、渋々食するも「春の息吹」などどこ吹く風。
満喫することなく食事を済ませ、その後練習場に行くために車に乗り込んだ。
運転中にふと疑問がよぎった。
フツー、立ちションするヤツも奥の方でするんじゃね・・?
疑心暗鬼歴20年以上のキャリアを誇る僕ぐらいにもなれば、プラシーボ的に暗示をリアルにすることなど造作もない。
なんだかちょっとお腹の調子が悪くなってきたような気ぃすらする。
そして今朝。
仕事前に、なんちゃってマダム・鈴木さんに偶然お会いしたので、(一応)お礼を。
「わたし、採るのは好きだけど、食べはしないのよ~」
Σ(=°ω°=;ノ)ノ なに!くわんの!?
「釣りはするけど魚は捌けない」みたいなノリで言ってるけど!マダムが口になさらないなら、ぜってーテキトーな・・いや不適当なところで採って来られたに違いない・・Y(>_<、)Y
一応・・聞いてみた・・。
「ゴルフ場で山菜って採れるんですね」
「採れるわよ♪その辺にいっぱい生えてるんだから♪」
僕の胃腸が「ふぁ~!」という警告音を響かせ始めた。
香水の臭いと衝撃事実のダブルスコアで壊滅的被害を受けた僕の五感。
ワン!ワン!ワン!ワン!ワ~ン・・!
薄れゆく意識とともに、なんちゃってマダム・鈴木家の犬の吠えたてる声が遠のいていく・・。
できることなら・・マダムに噛みついて・・o(TωT )
「仙台の春」はもう少し先のようである。
