睡眠時間が多過ぎることの悪影響を示す研究に対して、くぎを刺す専門家もいる。病気のために睡眠時間やベッドに横たわる時間が長くなっている可能性があるからだ。また、被験者の睡眠パターンの自己報告に基づく研究は正確ではない可能性もある。
米国睡眠医学会のティモシー・モーゲンサラー会長は、「こうした研究の問題点は、関連性については良い情報を提供しているが、因果関係に関するものではないということだ」と述べた。同会長は総合病院メイヨー・クリニック睡眠
医学センターの教授
でもある。
ある研究では、睡眠時間が増えるに従い、認識能力は高まるが、7時間でピークに達し、その後は低下し始めることが示された。米デューク大学メ
ディカルセンターのムラリ・ドライスワミー教授(精神医学)は、7時間以上は「睡眠時間が増えても効果はない」と指摘し、物忘れにも注目したこれまでの研
究結果とも一致していると語る。「物忘れの原因のすべてを考えてみると、睡眠はおそらく最もたやすく修正できる要因だ」