何日この島にいるだろう。観光と言うより心の中では勝手ながら住んでる気分
そう思い海を眺める
1週間しか滞在していないが、青ヶ島は観光客が多い
上陸すれば帰国も困難、霧が出ればヘリは欠航
波が高ければ船も欠航
帰れる時に帰る、宿にいると1泊の人もいれば2泊が多い為
どんどん宿の客人が毎日のように変わる
1人で居酒屋へ行くのが皆勤賞だけど
自分が客引きになってしまい数名で行く日々
昨夜は午前様まで酒を浴び二日酔い
見慣れた宿も今お別れ
帰る準備も何もしてないまま
宿のスタッフが手際よく手伝ってくれた
迎えのヘリが到着
このヘリポート侵入してかなり利用したな
YouTuberの加絵ちゃんと夕日を見たり
夜中に酔った勢いで男3人寝転んで星を見たり
ヘリに乗ると呑兵衛青木組が見送りに来てくれたのが嬉しかった。
呑兵衛達、今日島から帰る予定で12:30発の船で八丈島へ戻る
くろしお丸が欠航しなくて良かったね
八丈島空港に着き飛行機で羽田へ
羽田から電車
営業中の店に戻り、パーマのお客様1人施術
営業後、秋本瞳が「先生太ったねー大丈夫」
うん太った。島では移動が車で歩かないのと宿の飯が美味い、食べて飲んで寝るの繰り返し
「腹も出てるじゃん」
うん、海に潜って身体が重いの自分でもわかったわ
自分の腹を無視してよく他人のこと言えるなー
(内心つぶやいた)
青ヶ島には美容室が無い。
月に一度か数ヶ月に何回、八丈島から美容師が来ると聞いた
「ねぇ美容師でしょ髪切ってよ」と言われ
嫌だよハサミ持って来て無いし道具と大きい鏡がないと本領を発揮できない
素人ならまだしも本業だから100%の力だし切りたいし下手と思われたくない
タダだから手を抜いたと思われの嫌だし
無理。そう伝える
「ハサミあるからさ」
ん?持って来たハサミが先っぽ曲がっていて初めて見た
これ何用?
「猫の顔切るやつ」
問題外・・・だよ
ところが…切ってと頼んできた宿の娘さん
私のお姉ちゃんが元美容師だからハサミあるかもと言い、お姉さんに確認をとると
「あ〜家にある」
それ借りれる?聞いたところ
なんと!ハサミとセニングを持っていて貸してくれた
美容学生時代に学校で配られたハサミ
サロンでは使えない鋏なのは見てわかる、セニング鋏も刈り上げとトップをボカす時に使うような粗めのセニング
とにかく分解して研いだ。
結果
長い髪をバッサリ
自分の中では完璧では無いけれど
「やっぱり上手いと思った〜超いい」そう言われ
気に入ってくれたんだ嬉しい
喜ばれて美容師をやってて良かったし
武者修行になったな・・・・そう気がする
この気持ち明日も営業に生かそう