もちろん、多くのボランティアの方々に保護活動が支えられている点は、台湾も日本と同様でした。
そして、動物たちへの強い愛情と意志を持った人々が存在するという点も同じでした。

過去において、台湾も劣悪な保護犬事情があったそうですが、そこに一石を投じたのが2013年公開の「十二夜」という映画だったそうです。
番組の中で、その映画を作った女性監督と対談した石田さんは、その映画について「あまりにもつらくて、最初の部門しか見ることがてきなかった」と話していました。
監督は、「ありのままの現実を観客に見せて、現状を変えるために一緒に考えてもらいたかった」と語っておられました。
番組の中で、一部が映し出されていましたが、収容された犬が保護センターで虐待のような扱いを受ける、見るに絶えないものでした。
何よりも悲惨だったのが、犬たちが「絶望」し、檻のなかで、生きながら死んだ目をしている姿でした。
過去の台湾においては、「保護から12日間で引き取り手のなかった犬は殺処分される」という法律があったそうです。
だから、「十二夜」
彼らには、十三回目の夜は無かったのです。
年間10万頭が、殺処分されていたとのこと。
でも、この映画をきっかけに市民運動が起き、デモなどが行われ、それにより政府が動いたのだそうです。
現在では、学校教育(小学校から高校)で「動物愛護」の授業が行われるまでになっています。
それぞれの学校が、たくさんの保護犬を「スクールドッグ」として飼育し、生徒たちがみんなで世話をしていました。
価値観の違い、多様性、自分とは違う意見を尊重すること、それらを重視し養う台湾の教育。
動物たちと関わり合うことが、子どもたちの情操教育に、明らかに良い影響をあたえていることが画面から伝わってきました。
座学ではなく、命そのものと直接関わり合うことで、子どもたちが自分なりに「命」に対して何かを感じ取っていることが伝わってきたのです。
それらに触れて、とても考えさせられました。
日本は、なぜ変わることができないのだろう?


