「そのように言われているのであれば、証拠となるものをお見せいただけるよう提案したい」
昨日の宝塚の会見を、ニュースその他で見ました。
それによると、第三者委員会の調査において、上級生によるいじめやパワハラは確認できなかったとのこと。
率直な感想として、亡くなった方や遺族に対する誠意のかけらもない、結論ありきの隠蔽会見だな、と強く感じました。
ハラスメントが、あったでも、なかったでもなく、確認できなかったって、、、
そもそも、ハラスメントの加害者と言われている上級生4名がヒアリングを辞退し、その4名からはヒアリングできていないとのこと。
辞退していいようなことなんだ。
そんな状態で、ハラスメントは確認できなかったで幕を引いてよいのでしょうか?
全員にはヒアリングができなかったので、ハラスメントがあったのか、なかったのか、正確な判断ができませんでした、ならまだわかるのですけどね。
第三者委員会は、全て同じ弁護士法人の弁護士のみで構成されており、彼らを雇っているのは宝塚(阪急電鉄)側であることも、公平性や客観性を欠いているように感じます。
これでは、第三者委員会としての公正さを担保できていないですね。
で、調査を行った第三者委員会の人間は会見に出ておらず、宝塚の人間が全てを話していました。
昨日は、亡くなった方の遺族側弁護士も、第三者委員会の報告書の公表を受けて会見を行ない、遺族側の意向として宝塚に再検証を求めました。
それに対して、今度新たに宝塚の理事長に就任すると決まった、阪急電鉄の取締役でもある人物が述べたのが、冒頭の言葉です。
もう一度、書きます。
「そのように言われているのであれば、証拠となるものをお見せいただけるよう提案したい」
これ、、
「そんなに言うんだったら、やられたっていう証拠をそっちが出せよ」
という意味ですよね?
娘さんを失ったお父さんとお母さんは、どんな気持ちでこの言葉を聞いたんだろう?
もう、娘さんはいないというのに。
この一点だけでも許せないなぁ。
雇用契約の形態がどうとか、法的な解釈がどうとか、そういうレベルの問題じゃないんですよね。
亡くなった方にも、加害者の疑いのある方にも、どちらの人に対しても、ひとかけらの愛情も持っていない人間の言葉だと、僕は感じました。
自分たちの経営する学校の生徒だった人、自分たちの経営する劇団の一員である人が、命を絶ったのに。
愛情が、かけらも感じられない。
悔悟が、みじんも感じられない。
感じたのは、組織の保身と、保身のための隠蔽だけ。
宝塚の運営元である阪急電鉄という企業には、おおいに失望しました。
梅田から三宮の区間は、よく乗りましたけどね、、
芦屋川に親戚がいるので、、
東京にはない色あいの電車が、上品な感じがしてね。
でも、すっかり印象が変わりました。
世論を甘くみてはいけない。
ひとりの人間の、個人的な意見です。