サーラが
僕のベッドで眠っている
僕は
添い寝をして身体を撫でてあげる
サーラは
目を細めて幸せそうな顔をした
幸せそうな顔?
ほんとうに?
それは
僕の勝手な想いだろう
幸せというより
安心と脱力なんじゃないか
僕らは
共に暮らして4年と9ヶ月が過ぎた
サーラの年齢は13歳を越えた
でも
いまも咳をすると身構える
きっと
トラウマがあるのだろう
僕と出会うまで
どこで
どのように生きてきたのか
知るよしもない
だから
安心できればいい
力を抜いて生きられればいい
さあ
安心しておくれ
脱力しておくれ
人は
それを幸せなんて言葉で
呼ぶのかもしれない
たとえば僕の思う幸せ
それを
サーラから分け与えられ
おぼつかない足どりで
よろよろと
みたされながら
僕は歩いているのだ


